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世界が悩む「リーダーシップ不在」

つかの間の市場回復の向うに見える危機

  • 山口 義正

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2012年1月25日(水)

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 世界の主要な株価指数が上昇を続けている。ダウ工業株30種平均は昨年7月の高値水準にまで回復し、東証株価指数(TOPIX)は1月23日の取引で5日続伸。信用不安の呪縛が解けていないはずの欧州でも上げ下げを繰り返しながら株価水準は切り上がってきている。特に東京市場は昨年末から1日の売買代金が連日1兆円を割り込むという極端な薄商いから脱しつつあることも市場関係者を強気にしており、欧州発の不安心理のもとで不思議なユーフォリア(陶酔感)すら漂い始めた。

 背景にあるのは、欧州の金融政策だ。「昨年末に欧州中央銀行(ECB)が打ち出した3年物資金の供給が思いのほか大きな効果を上げている。イタリアやスペインの国債入札が無難に終わっているのは、そのため」(大手証券ストラテジスト)という。

 これにより、欧州の銀行が2~3月に控えている社債償還ラッシュに対する不安も、警戒されていた貸し剥がし懸念もどこかへ消し飛んでしまった観さえある。

 国内に目をやると、報道されにくい部分で復興需要が盛り上がっている。「仙台あたりで若い女性がついてくれる飲食店は、東京では想像がつかないほどの賑わいを見せている。こうした影響はいずれ実体経済に表れる」との声も上がり始めた。

 意外に馬鹿にならないのは、昨年末に証券各社が実施したリストラがもたらす余慶だ。証券界全体で数千人単位の退職者が出ており、それぞれ数千万円の退職金を受け取っている。こうした証券マンたちが今度はプロの投資家として市場に戻ってきているというのだ。

 昨年末で大手証券を退職した元ストラテジストは「(退職時期の関係で)オリンパス株の空売りでもうけ損ねた証券マンたちが、ここでひと山当てようと意気込んでいる。ここから先の相場は(信用不安やマクロ経済などの)理屈ではない」と話す。

 こうした相場展開のもとで市場参加者がしばしば持ち出す「買わないリスク」もいずれ指摘されるようになるだろう。

市場浮揚はいつまで

 しかしここから先の株価上昇には、乗り越えなければならないハードルも多く、世界景気がこのまま回復軌道に乗り、株式や債券、外国為替市場が波乱なく推移するかどうかは予断を許さない。

 ハードルの筆頭格は、やはりギリシャ問題だ。ギリシャ国債の債務不履行(デフォルト)は「すでに織り込み済み」とされ、「ギリシャはいずれユーロからの離脱が避けられなくなる。今はマーケットに『ギリシャを切り捨てた』という印象を持たれることなく、どのように問題を処理するかを模索しているのだろう」との見方は多い。

 つまりギリシャ問題の焦点は半ば、事後処理をどう行うかに移りつつあるということだ。

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