「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」

「人生の目標?」 独身“キャリア”女性を狼狽させた48歳の岐路

「誰かのため」という思いが人生の後半戦を過ごす力になる

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2012年1月26日(木)

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 「40歳と45歳はたいして変わらないって思っていたけど、45歳と48歳はえらく違う! まさしく人生の岐路! あ〜、なんだかもう、って感じよ」

 これまでにも40代のオッサン世代の“嘆き”や“迷い”を、幾度となく取り上げてきたが、今回はオッサンではなく、オバ…、いやいや、某メーカーに勤める大学時代の先輩(48歳の女性、バツイチ、子供なし)の事例を紹介しよう。

 っと、恐らくこの時点で、「おいおい、どうして男性の時はためらうことなくオッサンって書くのに、女性相手だとオバサンと、ストレートに書かないのか!」などと鼻息を荒くしている方もいらっしゃるかもしれませんが、特段の理由はありません。なんとなく…、私自身が単に個人的に、この女性、つまり先輩に対して、オバサンと書けなかっただけです。どうかご容赦くださいませ。

 久しぶりに彼女と再会したのは、年明け早々のこと。その時に真っ先に飛び出したのが、「48歳」という年齢に関する話だったのである。

 「45歳と48歳は、単純な3歳の差ではなく、生物学的にフェーズが変わってしまうほど、雲泥の差なのよ」。開口一番、彼女はそうこぼした。

 まだ48歳に向かう過渡期にいる私には、この「3歳差」の意味を100%理解することはできない。ただ、6割くらいはなんとなく分かるような気もする。

 その、つまり、なんというか、45歳まではどちらかといえば30代よりだったものが(図々しくてすみません)、48歳になった途端に50代よりになる。48歳にとって50代とは、60代とも70代とも同じくらい未来というものを意味するんではないか、と。

 いずれにしても、45歳からわずか3年間で迎える「48歳」は、とてつもなく大きな“岐路”になるらしい。

 ただ、恐らくそれは、彼女の場合が48歳だっただけで、人によっては50歳だったり、55歳だったり、はたまた60歳だったりで。しかもそれは、女性だけではなく男性にとっても同じで、誰にでも、“岐路”と自覚せずにはいられない年齢が訪れる――。

 そこで、今回は「人生の岐路」について、考えてみようと思う。

48歳の彼女を戸惑わせた“新たな選択肢”

 「うちの会社で、来年度から新しい雇用形態を選択できるようになったの。これまではなんやかんやいって年功序列だったし、お給料も年齢とともに上がっていたのだけれど、“休みは大幅に増えるけど、お給料は半分”という新しい働き方ができた。で、とりあえずは、1年ごとに今まで通りにするか、休みを増やすかを選択できると言われているんだけど、これが実に微妙なんだよね〜」

 「つまり、休みを増やすという選択をするということは、ある意味、今までの社内でのポジションを放棄することになる。会社は、『1年単位で選べる』とは言っているけれど、いったん“正”の座を降りた人間が、“正”に戻ることはない。当然ながら、出世することはなくなるだろし、重要なポストを任されることもない。だって、『あ〜、来月から私、月の半分しか会社に来ませ〜ん』といつ宣言するか分からない人に、重大な業務を任せるわけにはいかないからね」

 こう語る彼女の話はさらに続く。

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著者プロフィール

河合 薫(かわい・かおる)

河合 薫博士(Ph.D.、保健学)・東京大学非常勤講師・気象予報士。千葉県生まれ。1988年、千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。2004年、東京大学大学院医学系研究科修士課程修了、2007年博士課程修了。長岡技術科学大学非常勤講師、東京大学非常勤講師、早稲田大学エクステンションセンター講師などを務める。医療・健康に関する様々な学会に所属。主な著書に『「なりたい自分」に変わる9:1の法則』(東洋経済新報社)、『上司の前で泣く女』『私が絶望しない理由』(ともにプレジデント社)、『<他人力>を使えない上司はいらない!』(PHP新書604)



このコラムについて

河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学

上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは、上司の立場、部下の立場をふまえて、真のリーダーとは何かについて考えてみたい。

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