「横田尚哉のFAで考える日本再生」

80年周期のサイクルで世の中を観てみる

〜2020年、世界はどこに向かって行くのか

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2012年2月15日(水)

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 筆者は、これまで「カタチに囚われずファンクション(本質)を捉えること」を主張し続けてきた。そして、「過去の再現化」ではなく、「未来の具現化」を勧めてきた。以前の記事、『長期計画の作り方が分かるようになる「感性」「知性」「理性」(2011年11月24日記事)』でも、未来の具現化に必要な、「感性」と「時代の潮流」について説明した。

 今回は、日本再生を担う人のために、ファンクショナル・アプローチを使った、時代の潮流の読み方をお伝えしたい。日本の過去を振り返り、時代ごとのファンクションを捉えれば、新たな視点を得ることができる例だ。ファンクショナル・アプローチという手法を使えば、「2020年代の日本」や「80年サイクル」が見えてくる。

 それぞれの企業には、社内、社外に様々な潮流が存在している。それを現象と見ている限り、対応的な後手々々の処理しかできない。大切なことは、如何に時代のうねりを読むかだ。経営者、エグゼクティブの方には、是非、感じ取っていただきたい。ビジネス・エリートの方には、必ず、身につけてもらいたい。

答えは過去にない

 いくら過去を調べ、原因を追求した所で、そこに答が在るはずがない。それは単に「あの時、こうしていれば良かった」「するべきではなかった」という結果論でしかないからだ。その時の状況における、正しい選択が明らかになるだけであり、これから進む道の選択には、役立たない。過去の事例、成功談は、不安を減らすための口実にすぎないのだ。

 では、何のために多くの人は、過去に興味が有るのか。もちろん、筆者自身も過去を徹底的に調べる。しかしそれは、原因を追求することではなく、本質を理解するためなのである。そこで組み込まれている機構を理解し、身につけるためである。

 大切なのは、未来を感じる感性を磨くことだ。これから先に起こるコトや、求められるモノを感じることである。今、現れているモノを見ることは簡単だ。難しいのは、眼に見えないコトを感じることだ。より感性の精度を高めるために、知性を使って過去を調べ尽くすのだ。自分の感性を検証し、補正することなのだ。

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著者プロフィール

横田 尚哉(よこた・ひさや)

横田 尚哉株式会社ファンクショナル・アプローチ研究所代表取締役社長。顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。
世界最大企業・GE(ゼネラル・エレクトリック)の価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。
「30年後の子供たちのために、輝く未来を遺したい」という信念のもと、そのノウハウを潔く公開するスタイルは各種メディアの注目の的。人間ドキュメンタリー番組「情熱大陸」(毎日放送)にも出演し大きな反響を巻き起こす。
全国から取材や講演依頼が殺到し、コンサルティングサービスは約6ヶ月待ち。「形にとらわれるな、本質をとらえろ」という一貫したメッセージから生み出されるダイナミックな問題解決の手法は、企業の経営改善にも功を奏することから「事業改善」「チームデザイン」「組織改善」の手法としても注目が高まっている。
著書に『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』『ワンランク上の問題解決の技術《実践編》』(ディスカヴァー刊)がある。





このコラムについて

横田尚哉のFAで考える日本再生

 2011年3月11日の東日本大震災は、日本と日本人にとって大きなダメージを受けた。とりわけ、被災された地域の住民や企業は、深刻である。地域や経済はこれからどうなるのか、生活やビジネスはどれだけ影響をうけるのか、予測もつかないだろう。今、とてつもない不安に苛まれているのではないだろうか。
 私たちは、これまで幾度となく自然災害を経験し、なんとか乗り越えてきている。その度に技術力、結束力を発揮し、経験と知識を活かしてきた。今回の大震災も、きっと乗り越えることが出来るに違いない。私たちは、今なおそのための努力を日夜しているのだ。
 しかし、そんな程度でいいのだろうか。乗り越えることで、私たちの不安は解消されるのだろうか。乗り越えた後の地域は、日本は、それでいいのだろうか。何かが足りなくはないか、どこかを変えなければならないのではないか。 筆者は20年以上にわたり、社会づくりのためのコンサルタントをしてきた。公共事業や民間事業、政府や企業や個人に対して、ファンクショナル・アプローチをつかって障害を乗り越えるお手伝いをしてきた。先入観や固定観念にとらわれない未来を創造してきた。
 いまこそ、そのスキルを日本のために使いたい。国・地方自治体、企業、個人にいたるまで、日本再生に向けて、戮力協心のときが来た。この連載を通して、様々な角度から、論じてみたい。

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