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都市と被災地の“参勤交代”で自分も復興!

2012年2月27日(月)

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―― 養老先生は現代の日本人にも「参勤交代」を復活させるべき、という説をお持ちです。そのアイディアと災害復興はつながるものでしょうか。

養老:金持ちとか偉い人とかは、もともと別荘を持っていて、「参勤交代」をやっていますよね。過疎とか高齢化とかを問題視するなら、なんでその習慣を一般化しないんだろう、と僕なんかは思うわけですよ。別荘が特権でも何でもなくなって、日本人全員が持つようになればいい、と。でも、そう言うと「ぜいたくだ」とかいう話になるんだよ。

:震災がらみで言えば、ボランティアタウンを東北方面に作って、税制を変えれば、被災地復興を兼ねた新しいライフスタイルは作り出せます。東北で震災復興のボランティアをやって、空いている時間は自然で遊ぶ、なんてことができれば、都市労働で疲弊している人たちだって、自分自身を復興できる。

―― お金が掛かりませんか。

:お金が掛からないやり方で、できます。

養老:でも、そういう話って出てこないんだよね。

ピカピカの「ユートピア」では災害復興できない

:例えば仙台のような東北の都市に、大規模で、ブランドニューな市街地を作って、そこを拠点にして全国にネットワーク化するというようなプランが出てきています。でも、僕はそういうところには、あんまり行きたくないな、と個人的に思います。

東日本大震災の復興を語り合った隈研吾氏(左)と養老孟司氏(写真:大槻 純一、以下同)

養老:だって、そういうのって、全国一律の新幹線の駅みたいな感じになっちゃうでしょう。

:必要なのは新幹線の駅型開発ではなくて、むしろ今の街のサイズと過疎の部分をどうやって結んでいくか、ということだから。たいしたお金を掛けなくても、そういう活動はできるんですけどね。

養老:そうなんですよ。過疎の場所で一番必要なのは何かって、人ですから。過疎地に住んでいるじいさん、ばあさんに必要なのは、そこにやって来てくれる都会の人。

:過疎地と都市を結ぶといった際にも、ピカピカとした新都市というユートピア的な発想になるから、「それはできません」というさみしい展開になる。災害復興でも、ユートピア幻想は一番いけないんですよね。

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「都市と被災地の“参勤交代”で自分も復興!」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長