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2012年度は経営指標が使い物にならない

2012年3月14日(水)

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 多くの企業は、事業年度を設定している。事業年度の変わり目で、「振り返り」と「方向修正」を行っている。そして、4月からの新しい年度に向けた計画を立てていることだろう。さて、どんな計画を立てたのか、筆者はとても気になるところなのだ。

 なぜなら、2012年度は、経営指標の期間比較や増減分析が使い物にならないからだ。2011年度の数値を出したところで、比較や分析が意味をなさないことは明白だ。それまでの流れとは異なる、突発的な出来事が起こった時、判断力が試される時なのだ。

 もし、あなたが新しい年度の進む方向に、まだ確信を得ておられないのなら、この記事の後半に示す、組織管理の事例を参考にしてほしい。ファンクショナル・アプローチの原理と、その使用例をお伝えしている。

2011年度を特別な年と片付けるな

 2011年度の経営指標を、東日本大震災の所為にしてはいけない。予定していた事業が延期になったとか、顧客の購買動向が変化したとかは、理由にならない。1年前に立てた計画の通り実行できなかったことを、“特別な年”として納得してはいけない。「仕方がないな」「止むを得ないよ」「未曾有の災害だったからね」などと、片付けないことだ。

 もちろん、東日本大震災による大きな影響を受けていることは間違いない。実際、市場は6割~7割に縮小、操業自体が不能になった企業だって多い。今なお、その影響を受けて、経営の立て直し、再生に向けて必至の取り組みが行われていることだろう。

 しかし、“特別な年”として処理をしてしまうと、経営の「読み違え」を発生させてしまう。筆者が伝えたいのは、「2011年を異常値として経営から除外するな」ということだ。2012年から元に戻るとか、我慢すればいつの日か再び市場は回復するとか、幻想を抱いてはいけない。むしろ、2011年在りきで、経営を考える必要があるのだ。

 だから、2011年は“特別な年”ではないのだ。東日本大震災を大きな環境の変化と捉えなければならない。2010年までの実績、慣習、感覚などは、ほとんど役に立たない。一度手放すべきだ。2011年を含めた、新しいデータ、感覚で、時代を見ていこう。

過去を引きずるな。未来を掴め

 景気回復、市場回復などと言うが、回復って何だ。筆者は、講演やコンサルタントの機会あるごとに伝えている。栄えていたあの時代に、楽しかったあの日に戻りたい、という思い出に耽っている暇はないということだ。いくら過去を懐かしんでも、その瞬間、気分が良くなるだけで、現実として蘇らない。「過去に生きるな」と強く言いたい。

 もしかしたら、今なお、回復のために尽力されている方がおられるかもしれない。もしかしたら、すでに回復できた企業もあるかもしれない。企業経営が、目標をなくし、モチベーションを失ったら、何も達成できないことは百も承知である。

 敢えて断言したのには、理由がある。それは、過去に戻るのではなく、新しい未来に向かってもらいたいからだ。仮に回復したとしても、それは回復したのではなく、再生したのである。新しい未来を掴んだことになるのだ。

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「2012年度は経営指標が使い物にならない」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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