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技術だけで勝負できる時代は終わった

「斜線のマネジメント」がモノづくりを変える

  • 常盤 文克

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2012年3月19日(月)

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 モノづくりとは技術である。こと日本において、それがモノづくりの常識として語られることが多いと思います。熟練の職人による高度な技術、それらを高精度に組み合わせる「擦り合わせ」の技術、そして高い品質を保つ生産の技術――。メード・イン・ジャパンのモノづくりを支えてきたのは「技術」でしたから、それも当然のことです。

 そんな常識がいま、変わろうとしています。サムスン電子(韓国)やパソコンメーカーのレノボ(中国)、通信機器メーカーのファーウェイ(華為技術、中国)といったアジア企業の経営幹部の話を聞く機会がありましたが、彼らが重視しているのは「技術」をモノづくりにどう結びつけるかだけではありません。その技術をモノづくり以外のビジネス要素とどう組み合わせ、さらなるビジネスの展開にどう生かしていくかということです。

 例えば、その技術を他社との連携、新市場の開拓、M&A(合併・買収)などの武器に使っています。彼らは技術の持つ多面的な価値をよく知っているのです。

革新的な製品は「技術」だけでは生まれない

 事実、革新的な製品は、技術だけの一点突破で生まれているわけではありません。その例は米アップルです。アップルは工場を持っていません。それなのに、デジタル携帯音楽プレーヤーの「iPod」やスマートフォン(高機能携帯電話)の「iPhone」、タブレット(多機能携帯端末)の「iPad」と、革新的な製品を生み出してきました。個別の技術や部品は汎用的なもので、日本製の部品や技術も数多く使われています。それなのに、こうした製品は日本からは生まれませんでした。

 かつては日本製品の代名詞だったテレビにも、同じことが言えます。サムスンやLG電子の韓国勢が今年、大型の有機ELテレビを発売することを明らかにしました。有機ELは以前から次世代の薄型テレビの本命とされ、基礎技術の研究開発では日本勢が先行し、日本メーカーも製品化に取り組んできました。ところが、事業化で先行したのは韓国メーカーだったのです。

 いくら技術力が高くても、いかに高度な技術であっても、革新的な製品やヒット商品が生まれるとは限りません。逆に、技術にそう大きな差がなくとも、ある企業はすごく革新的なものを生み出す。一方、ある企業は生み出せない。この差はどこから来るのでしょうか。

コメント7件コメント/レビュー

イノベーションのジレンマに陥っていたという面も有ると思いますが、大戦時の大本営とか軍部の戦略と運用の駄目さ加減から何時までも何も学んでおらず、同じ体質と失敗を繰り返すからでしょう。かつては技術も確かにありましたが、今は怪しいものです。アナログ時代は経験と実績で技術を誇れましたが、デジタル時代だと意外といい加減な設計でもどうにかなってしまうという、そういう世界が主流の世に変わってしまった。ここで単純に価格競争の世界に陥った。冒頭のジレンマではないが、ユーザに訊いても小改良と矛盾する要望、設計の意味のデザインに見た目のデザイン、機能の取捨選択、ソフトの作りが弱すぎです。そしてこんな事は誰かが指摘している筈だが、それを改善しようとしないで過去に固執する。それが最大の問題ですよ。要は力をもって支配してた層が駄目、大戦時と同じで。(2012/03/19)

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いただいたコメント

イノベーションのジレンマに陥っていたという面も有ると思いますが、大戦時の大本営とか軍部の戦略と運用の駄目さ加減から何時までも何も学んでおらず、同じ体質と失敗を繰り返すからでしょう。かつては技術も確かにありましたが、今は怪しいものです。アナログ時代は経験と実績で技術を誇れましたが、デジタル時代だと意外といい加減な設計でもどうにかなってしまうという、そういう世界が主流の世に変わってしまった。ここで単純に価格競争の世界に陥った。冒頭のジレンマではないが、ユーザに訊いても小改良と矛盾する要望、設計の意味のデザインに見た目のデザイン、機能の取捨選択、ソフトの作りが弱すぎです。そしてこんな事は誰かが指摘している筈だが、それを改善しようとしないで過去に固執する。それが最大の問題ですよ。要は力をもって支配してた層が駄目、大戦時と同じで。(2012/03/19)

日本のメーカーに元気がないのはデフレだからです。デフレで物価が下がり貨幣の価値が上がっていく中、敢えて投資をしていくにはかなりの勝算が必要です。そんな中、自然と無難なものへシフトしていくことをどうして責められましょうか。企業が悪いのではなく、デフレを放置している政府と、放置を当たり前のような雰囲気にして企業に原因を求めるメディアと、経済に興味がない多くの国民にこそ責任があります。その上で、日本のソフトウェアが革新性に乏しいのは事実のような気がします。しかしソフトウェアまで世界の優位に立ってしまったら無敵じゃないですかねぇ。(2012/03/19)

30代前半男性です。<決して技術力が弱いのではなく、技術を製品・市場開発に、そしてビジネスに結びつけていく「開発力」が弱いのではないでしょうか。>CMを見ていて、特にこれを感じます。iPhoneのCM見ていると「こんなことができるんだ。楽しそう。」と感じること多いのですが、日本メーカーのCM見ていて、何をアピールしたいのか分かりません。機能をただただ示しているだけなんですもん。機能を示したところでそれを分かっている人にしか売れません。(2012/03/19)

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