• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ガソリンスタンドで借りられる格安レンタカー

異業種参入で「日常」需要掘り起こす~レンタス

2012年4月17日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 地方主要都市の駅や飛行場の前にはレンタカー事業者の看板が並ぶ。それは多くの人が旅行や出張に出かけた際に、電車やバスといった公共の交通機関がないようなところでは移動手段としてレンタカーを使うからである。そのほかにも、引っ越し等で大きな荷物を運ばなければならない時もしばしばレンタカーのお世話になる。このように、レンタカーは非常に身近な存在である。その一方で、レンタカーを毎日の生活の中で使う人はそれほど多くなかった。

 日常のちょっとした移動にレンタカーを使う。そんな新しい視点で市場を開拓している企業がある。「ニコニコレンタカー」を運営するレンタスだ。

 レンタカーの貸し出しを行うには道路運送法によって各道府県にある運輸支局から許可を受けなければならない。レンタカー業者は自動車メーカー系の事業者や独立系の事業者があり、最近ではJR各社もレンタカー事業を積極的に展開している。一般社団法人全国レンタカー協会のホームページによれば、2011年のレンタカー事業者数は7700以上あり、車両台数は42万台を超える。人口減少による需要収縮が全国的に始まったにもかかわらず、事業者数、車両台数とも右肩上がりで増加し続けている。

レンタカー事業者数と車両台数

 レンタスは自動車メーカー系でも、従来の独立系事業者でもない。異業種からレンタカー業界に参入してきた新しい事業者である。ガソリンスタンドの宣伝広告と販売促進のコンサルティングを行うマーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC)とオークションで買い付けた中古車を販売するホームネットカーズの2社によって、2008年に設立された。

きっかけは世界的な鋼材不足

 設立のきっかけは意外なところにあった。

 2008年夏に開催された北京五輪の準備で、世界的な鋼材の不足が発生した。当然ながら鋼材の価格は高騰した。レンタスの親会社であるMICはそこに目を付け、直営のガソリンスタンド4店舗で、廃車を1万円で買い取る事業を始めた。半年間で集まった廃車の数は500台に上った。

 この時、集まった車両の状態を確認したところ、約9割がまだ走行可能であることが分かった。さらに、2割については商品価値がまだ残っており、こうした車両は中古車オークションを通じて販売していた。

 しかし、北京五輪の開発景気が一段落し、鋼材スクラップの価格が低迷し始めると、中古車を鋼材として販売することが難しくなった。そこで、MICの増田信夫社長は集めた中古車を使い、レンタカーとして活用することを思いついた。オークション市場での価値はほとんどないが、自動車としては十分に利用できる状態にあることから発想した中古車の再活用プランである。

 MICは同社が展開する直営ガソリンスタンドでレンタカー事業のテストマーケティングを開始した。中古車をレンタカーとして使うため、車両の基準を自ら設けた。そして、数カ月間の実験の結果が非常に順調だったことから、2008年12月にレンタカー事業を運営するレンタスを設立した。

コメント1

「逆転思考で勝つカイシャ」のバックナンバー

一覧

「ガソリンスタンドで借りられる格安レンタカー」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長