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センバツの“誤審”が注目された日本と「リプレー」制度を広める欧米スポーツ

審判の判定を巡る権威主義は教育なのか?

2012年4月19日(木)

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 ご記憶の方も少なくないかと思いますが、4月1日に行われた第84回選抜高校野球大会の準々決勝、横浜高校対関東第一高校の試合で、誤審騒動がありました。

 0対2の2点ビハインドで迎えた5回裏、1点を返して1点差に詰め寄った横浜が、さらに1死1、3塁で同点スクイズを敢行。3塁走者はホームに生還し、試合を振り出しに戻したかに見えました。しかし、3塁走者が本塁を踏まなかったという関東一側の主張が認められてアウトとなり、同点なおも追加点のチャンスのはずが、一転して3アウトチェンジになってしまったのです。

 横浜高校の渡辺元智監督は、その判定を不服として審判委員に抗議しました。しかし、大会規則は「審判委員に対して規則適用上の疑義を申し出る場合は、主将、伝令または当該選手に限る」と定めているため、判定が覆らないばかりか、同監督は高校野球連盟から口頭注意を受ける事態になりました。結局、この同点機を逃した横浜は4対2で敗れてしまいます。

 しかし、スポーツ紙などに三塁走者のかかとがホームベースを踏んでいるように見える写真が掲載されたため、物議を醸す結果となります。現在の高野連の規則では、ルールの適用に誤りがあった場合を除き、審判の判定は最終とされ、一旦下された判定が覆ることはありません。

 アウトとセーフすれすれの際どいプレーは野球の醍醐味の1つです。野球に限らず、スポーツのレベルが高くなり、その戦術が高度化するに従い、クロスプレーが起こる確率は高くなります。審判も人間ですから、誤審は一定確率で必ず起こります。

 米国スポーツ界は、「人間の目には限界がある」「誤審は起こるものだ」という前提に立ち、インスタント・リプレー制度(ビデオ判定)を部分的に活用して判定精度を上げる方向に舵を切りつつあります。しかし、「誤審もスポーツの一部であり、そうした喜怒哀楽の積み重ねそのものがスポーツの醍醐味である」という意見も根強く、議論を重ねながら、スポーツそのものの本質を変えない範囲での適用が進められています。

 今回のコラムでは、各スポーツ組織によるリプレー制度活用の取り組みを整理し、その適用範囲や活用目的の違いなどを見てみることにします。

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「センバツの“誤審”が注目された日本と「リプレー」制度を広める欧米スポーツ」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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