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しわまでとれる“洗濯機”か、汚れがつかない服なのか

企業の業務は迷路、すべてを一度歩くしかない

  • 津川 雅良

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2012年5月7日(月)

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 「会社つなぎ奮戦記」とは、EDI(電子データ交換)プロジェクトのことです。
 私は北海道で電設資材(電材)卸業を経営しています。電材とは、建設資機材の中で主に電気工事に用いる照明器具、盤、配線、配管などです。
 経営のかたわら、電材卸業者の団体である全日本電設資材業協同組合連合会(全日電材連)で、電材メーカーと卸、工事会社の3者をつなぐEDIの推進に10年あまり取り組んでいます。見積依頼、注文、請求、決済といった3者間の事務処理にかかわるデータをうまく交換できれば、手間を大きく減らせるからです。
 2000年に全日電材連は情報化に関する委員会を設立しました。北海道地域の委員を務めていたところ、業界標準EDIを推進する団体のワーキンググループ(WG)にも参加することになり、それからEDIとの付き合いが続いています。
 「2001年から業界標準EDIの実証実験を始める。実験で使うEDIツールが使い物になるかどうか判断してほしい」とWGから言われ、全日電材連の理事会で実験参加を提案したところ承認をもらえました。
 「調査に1年、研究に1年、実施に1年」という案を作り、調査と研究までは進められ、EDIに使う専用パソコンの仕様を決定しました。後は「実施に1年」です。
 ところが「実証実験で使ってきたEDIツールを廃止する」と突然通告され、計画は頓挫しました。それでも理事会はEDIへの取り組み続行を認めてくれ、私は新たな計画を練り始めました。

 「白物家電が売れないと言う。だが製品は究極の域に達したのだろうか」。

 平成バブルが崩壊した後、物が売れなくなりました。当時、ある電機メーカーの意見交換会でこんな話が出ました。その時のやりとりを再現してみます。

 「特に電気洗濯機はもう限界でこれ以上の改善は難しい、とされている。作り手はそうだとしても、使う側は現状の洗濯機に満足しているのか」。

 「使用者の目的から考えないと駄目。洗濯機を使うことは目的ではない。清潔な衣服を着たい、着せたい。これが目的」。

 「服が汚れてから、清潔な衣服を着る、着せるまで、何をしなければならないか考えてはどうか」。

 「まず、汚れた服を洗濯する。次に洗濯した服を脱水、乾燥させる」。

 「乾いた服のしわを取り、たたんで、たんすなどに納める」。

 「今の洗濯機は選択、脱水、乾燥までしかできていない」。

 だから「今後も洗濯機は発展する」と言う話で終わるところでした。ところが「服が汚れなければそれで良い」という発言があり一同大笑いしました。

 しわまでとれる洗濯機なのか、汚れがつかない服なのかはさておき、顧客の求めを探り究極の製品を目指すことが大事だということで話は落ち着きました。

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