• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

“効率改善”と称する活動の曖昧なメリット

手間は増えても実入りは増えず

  • 津川 雅良

バックナンバー

2012年5月28日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 電材メーカーと卸、工事会社をつなぐEDI(電子データ交換)の推進に10年あまり取り組んでいます。電材(電設資材)とは、建設資機材の中で主に電気工事に用いる照明器具、盤、配線、配管などです。
 私は北海道で電材卸業を営んでおり、そのかたわら、全日本電設資材業協同組合連合会(全日電材連)でEDI案件を担当してきました。見積依頼、注文、請求、決済の情報を交換できれば、事務処理の手間を減らせるからです。
 2001年から業界標準EDIの実証実験に参加し、電材業界のEDIに使う専用パソコンの仕様を決めました。ところが「実証実験で使ってきたEDIツールを廃止する」と突然通告され、計画は頓挫しました。
 EDIへの取り組み続行を認めてもらい、私は新たな計画を練り始めました。まず、電材卸業界の日常業務と、EDIのような情報システムを利用した場合の効果を比較分析してみました。
 中小企業の社長になる前、コンピューター販売会社でシステムズエンジニア(SE)をしていた経緯があり、改めて業務分析をしたくなったのです。
 ところが、業務分析は失敗で、計画作りが1年近く停滞しました。EDIによる効率改善は、人にどのようなメリットを与えるのか、その分析が曖昧だったのです。

 電材卸業界にEDI(電子データ交換)を導入したら、どう効率を改善できるのでしょうか。効果を示すための業務分析を終えたところで、より正確に書くなら、終えたつもりのところで、大事なことを忘れているのに気づきました。

 効率改善とは言うものの、EDIは人にどのようなメリットを与えるのでしょうか。

 少し踏み込んでみます。分析精度を高めるために、詳細な情報入力を操作員に義務付けたとしても、日常業務が滞るなら本末転倒です。工夫無しに何かを増やすと、作用と反作用のように、効果を打ち消す事象が起きてしまいます。

 業務は増えるけれども給料も増える。こうなるなら頑張ろうとするかもしれませんが、昨今の景況では実質労働分配率を高めるわけにはいきません。

関係者を洗い出し、それぞれのメリットを考えた

 EDIによる効率改善に関係する組織と人々を洗い出し、関係者にどのようなメリットがあるのか、考えてみました。

 電設資材の流通販売経路にいる企業を挙げてみます。企業といっても事実上、個人でやっている場合もあります。メーカーから需要家まで、電材は次のように流れていきます。

(1) 電材メーカー(総合メーカーと専業メーカー)
(2) 販売会社(1次店)
(3) 販売会社(2次店)
(4) 電気工事など専門工事会社
(5) 建設会社、設計事務所
(6) 需要家(法人と個人)

コメント0

「目指せ「社長不要の会社」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

現在の携帯電話は、昔の電話と比べて100倍豊かでしょう。クルマもきっとそうなります。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO(最高経営責任者)