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中国・北京で刺激を受けた起業家、そしてリーダー

かの地で再認識した日本人の起業家精神

2012年6月4日(月)

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 行くたびに思うのだが、中国に行くと、実に多くの刺激的な人たちに会える。先週も、ほぼ1週間北京で会議に出席していた。その前後や合間にあった方々で、最も印象に残った3人の方について、少しご紹介してみたい。

 まず徒手空拳、「何かをやってやろう」という気概だけを持って、7年ほど前に中国に来たという日本人ビジネスマン。「人脈作りから始めた」と言うが、今では、北京市全体の飼い犬100万頭の管理をビジネスにしている。

 現地の公安当局と組んで、日本と同様の飼い犬登録制度を作り、そのシステムの運用自体をビジネス化したという。さらに、その仕組みの上に、衛生当局と組んで狂犬病の予防注射をビジネス化しつつある。

 もともとは、日本で実家が経営していた花屋を手伝っていたとのことで、現在は、富裕層向けの花屋チェーンの展開準備にも余念がない。年齢はうかがい損ねたが、30代後半から40代前半くらいだろうか。相当な苦労をされたようだ。しかし、苦労を苦労と思わず、若さと起業意欲の旺盛さでここまで持ってきたということが、ひしひしと感じられる。「日本人の起業家精神、健在」と思わせてくれる好漢だった。

新興国における典型的な戦略パターンの1つ

 いわゆる国家資本主義の国だけでなく、多くの新興国では政府の役割が非常に大きい。過去の日本がそうであったように、犬の登録から車検制度に至るまで、様々な社会システムが政府主導で作られていく。こういう中で、政府部門にアイデアを提供し、立法プロセスにも関わり、そのうえで、制度を活用したビジネスを作り上げるというのは、非常に分かりやすい戦略パターンの1つだ。

 この日本人ビジネスマンが、それを意識してやってこられたかどうかは分からないが、(1)新興国で、一定以上のスピードで新しいビジネスを立ち上げる、(2)後追いで新規参入してくる膨大な現地プレーヤーの価格低下圧力を受けずに、一定以上の利益を相当期間確保する──という2つの命題に対して、必ず考えてみるべき戦略パターンであることは間違いないと思う。

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「中国・北京で刺激を受けた起業家、そしてリーダー」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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