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「新政府」初代総理大臣・坂口恭平とは何者か

2012年6月12日(火)

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 「新政府」初代総理大臣・坂口恭平。彼の名をご存知の方はどれだけいるでしょうか。齢34歳、建てない建築家。哲学者、画家、ミュージシャンでもある。早稲田大学建築学科石山修武氏に師事したれっきとしたエリートです。

 まずは、坂口さんの新政府CMをご覧あれ。

 これでもまだ、草食男子、決断力不足、行動力欠如、依存体質などと若者を呼ぶことが出来るでしょうか。

 とうとう、時代が変わり始めたのです。さすがに神様もしびれを切らしたのでしょうか。既存政府は何も決めない、何もやらない、それどころか国民に問い正すこともなく、勝手に事を進めることを不退転の覚悟と言い張る。国民とのあまりの感覚のギャップにあきれてしまいます。そろそろ堪忍袋の緒が切れそうになったのは私だけではないでしょう。

 日本の歴史を見ると、こういう状況の時に天才が現れる。聖徳太子、空海、織田信長、坂本龍馬など。彼らは、いずれも既存社会を大きく変える発想と行動力を持ち合わせていました。

 やっと出現した本物の天才です。

きっかけは「ゼロ円ハウス」

 坂口さんの凄さは、龍馬ばりの人に好かれるカリスマ性と、圧倒的行動力。批判は権力を動かす力にならないことを本能的に知っているのです。こういう天才に最初に目を付けるのは、先進的知識人たち。ちょっと話しただけで、おじさんたちを虜にしてしまうのです。なんとも、すごい存在感。茂木健一郎さん、浅田彰さん、中沢新一さんなどのそうそうたる相手と対談しても、聴衆には坂口さんの印象が強烈に残り、相手を食ってしまうほどなのです。

 特段、話し方が上手いわけではありませんが、そこにいる人を坂口空気で包んでしまう。多分、みなさん嬉しいのでしょうね、こんな若者の登場が。龍馬は、こんな感じだったんだろうな、と愉快になりますよ。

 そしてこれこそが天才の本領。

 坂口さんは、社会事象を多層のレイヤーで見ることができる希有な人です。いま在ることを否定することから始めるのではなく、様々なレイヤーを見ることで社会の可能性を縦横無尽に思考することが出来るのです。変革というより拡張という言葉がピッタリでしょう。本人もそう言っていますから。

 坂口さんが注目されはじめたのは、「0(ゼロ)円ハウス」。建築を学んでいた頃からの疑問、「本来、誰のものでもない土地を高いお金を出して買い、そこにまた高いお金を出して家を建てる。変じゃない?」。

 しかも、多くの人はそれに疑問を持つこともない。結婚したら35年ローンを組んで一戸建てが夢。無意識にそう思い込んでいます。

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「「新政府」初代総理大臣・坂口恭平とは何者か」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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