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視聴率1%で放映権料が4億円以上というナゾ

米スポーツ界でテレビ放映権が値上がりし続ける理由(上)

2012年6月14日(木)

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 米国のテレビ業界では、9月の番組改編期に向け、毎年5月下旬頃からテレビ広告枠の先行販売が開始されます(いわゆる「アップフロント・プレゼンテーション」)。新シーズンに向けてテレビ業界が動き始めるこの季節には、このアップフロントを筆頭に同業界の様々なイベントが米国中で開催されます。

 先月21日から23日にかけてボストンで開催された「ケーブルショー2012」(全米ケーブル通信事業者連盟主催の米ケーブルテレビ業界の定例イベント)では、米プロバスケットボール協会(NBA)のコミッショナー、デビット・スターン氏や米メジャースポーツのテレビ放映権を保有する主要テレビ局の幹部らを交えた公開討論会が実施されました。その中で、参加者は「トップレベルのスポーツ中継の放映権は今後も上昇し続ける」との見解で一致しました。

 業界のPRも兼ねた集まりですので、その点は差し引いて捉えないといけないものの、実際、米メジャースポーツのテレビ放映権がこれまで右肩上がりで上昇し続けてきたのは事実です。一方、日本では、読売ジャイアンツのテレビ放映権を筆頭にプロ野球界全体で放映権料の減少傾向が顕著です。Jリーグでも、放映権料は過去10年間横ばいで推移しています。

 なぜ米スポーツ界でテレビ放映権料は右肩上がりで上昇し続けるのでしょうか? 今回のコラムでは、知っていそうで実はあまり知らない日米のスポーツ中継放送事情の違いについて書いてみようと思います。

高額な放映権料の割に低い視聴率

 米プロスポーツと言えば、その高額なテレビ放映権料に目が行きがちです。例えば、世界で最も稼ぐプロスポーツリーグである米プロフットボールリーグ(NFL)の年商は約90億ドル(約7200億円)と言われていますが、その約半分はテレビ放映権収入(衛星放送も含む)です。

 NFLの公式戦は1チーム年間16試合。そのうちホームゲームは半分の8試合です。NFLは32チームで構成されているので、公式戦の総数は、16(試合)×32(チーム)÷2=256試合ということになります。これに12チームによるプレーオフ11試合を加えると、全267試合の放映権料が約45億ドル(約3600億円)ということになります。単純に割り算すると、1試合の放映権料は10億円を優に超えます。

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「視聴率1%で放映権料が4億円以上というナゾ」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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