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不確実な時代に考えるべき「4+1」の戦略

将来の予見性と自社の影響力で最適の戦略を選ぶ

2012年6月18日(月)

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 ボストン・コンサルティング・グループには、「プラクティス」と呼ばれる専門家グループがいくつもある。そのうちの1つで、私も所属しているストラテジー・プラクティスの仲間、Martin ReevesとMike Deimlerが中心になって、最近「戦略の(メタ)類型」ということを研究している。なかなかおもしろいので、今回は主要雑誌などへの発表前に、このコラムで少しご紹介してみたい。

 そもそもの始まりは、過去にも取り上げた「アダプティブ・アドバンテージ(Adaptive Advantage)」に関する調査研究だった。競争環境の急変は言うに及ばず、地政学リスク、金融・資本市場の乱高下、はたまた地震や洪水などの災害。グローバルに活動の場を広げていく企業にとって、変化やリスクは枚挙にいとまがない。この中で、変化への適応力、すなわちアダプティブであること自体が競合優位性の源泉になり得る、ということから始まった研究だ。

 この研究結果を実際にクライアント企業とのプロジェクトの中で、具体的に活用してきた。その中で、

(1)従来型の古典的戦略(ポジショニング戦略やケイパビリティーないしリソース戦略)と、どう使い分けるのか。

(2)様々な成功事例があるその他の戦略類型との関係はどうか。

といった至極まっとうな疑問が呈され、それらを包含した枠組み作りと具体的な分析を行ってきたという経緯がある。

 彼らの言葉を借りれば、”Why strategy needs a strategy?(なぜ、戦略に戦略が必要か)”ということへの解を作る試みだということになる。どういう状況下で、どういう戦略類型を選ぶか、を考えることで、戦略自体の有効性を高めることができる。逆に言うと、ここを曖昧にしていると、無駄なことを考えるのに時間と労力を費やしてしまう、ということだろう。

4象限のマトリクスで分類した戦略の「メタ類型」

 いろいろな分析やロジックがあるのだが、手短に結果だけを示したものが、図1である。

 企業を取り巻く環境の予見性を縦軸に、自らが環境に影響を与え得る可能性を横軸に取り、あえて「2×2」のマトリクスで単純化したのが、この図だ。

 予見性が高く、自らが1プレーヤーとして、環境形成に影響力を及ぼすレベルが一定以下、すなわち高くない場合。図1の4つある象限の左下に当たるが、ここでは、従来型のクラシカル(古典的)戦略が、今でも有効だということになる。

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「不確実な時代に考えるべき「4+1」の戦略」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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