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アジア市場攻略のカギは権限委譲

邦銀は自前にこだわらず、買収、合弁も選択肢にせよ

  • 渡部 和孝

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2012年6月22日(金)

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 メガバンクグループを中心に邦銀の海外向け事業の比重が高まってきている。メガバンクグループのうち、三菱UFJフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループについて海外事業についての詳細な財務情報が公表されているが、2社とも、不良債権処理が終了した2000年代後半以降、海外向け資産の総資産に占める比重は8割前後で推移している。欧米の大手商業銀行グループについても、域外向け資産(米銀の場合、米国、カナダ以外、欧州の銀行の場合、欧州以外)は概ね2割前後で、ボリュームでみて邦銀の海外の比重は欧米の銀行と遜色ない水準にある。

 海外向け事業の収益性は高い。国内融資市場における利ざやの縮小から国内市場の収益性は低迷していることもあり、直近の2010年3月決算では2社とも経常利益の4割近くが海外向け事業から稼ぎ出したものだった。海外の中でも近年、相対的な重要性が高まっている地域がアジアだ。邦銀の海外進出は欧米進出から始まったが、先進国の欧米と発展途上国中心のアジアでは進出の戦略も異ならざるをえないだろう。

まだ外銀の比重が低いアジアの銀行市場

 アジアの銀行市場の特徴は、新興国経済圏としては外国銀行(外銀)の比重が低いことである。IMF(国際通貨基金)の調査によると、2005年時点で東欧、ラテンアメリカで、銀行資産に占める外銀の割合はそれぞれ6割弱、4割弱であるのに対し、アジア(オセアニアを含む)では1割に満たない(IMF Global Financial Stability Report, April, 2007)。アジアが他の地域に比べ、外資規制の存在、特殊な商慣行など外国銀行が参入しにくい市場である可能性もあるが、邦銀を始めとする外銀がさらに進出する余地の十分あるマーケットであるともいえるだろう。

 本稿では、筆者とバユ・カリアスタント氏(政策研究大学院博士課程)との共同研究で実施した、アジアにおける外銀と国内銀行のパフォーマンス比較、進出方法、進出形態によるパフォーマンス比較の結果を紹介しながら、邦銀にとってのアジア業務の重要性、望ましいアジアへの進出方法について論じてみたい。

 まず、アジア33カ国・地域(東、東南、南、コーカサスを含む中央アジア)の980行について1996年から2011年の期間、銀行の費用についての効率性、及び、利益についての効率性(収益性)を計測し、所有形態別の銀行のパフォーマンスを比較した。分析に必要な銀行の財務情報、所有者情報はビューローヴァンダイク社のバンクスコープを主に用いている。

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