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現代の企業が直面する3つの経営課題

求心力を保つ社内ガバナンスを考える4つのポイント

2012年7月2日(月)

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 国内外を問わず、よくご質問いただくのが、「最近、ボストン コンサルティング グループのプロジェクトで多いのは、どういう内容ですか」というものだ。

 おかげさまで、世界のあちこちに77事務所を抱えるようになった会社ゆえ、なかなか簡単にはお答えしがたい質問なのだが、"the most prominent assignments(最も顕著なプロジェクトテーマ)"ではなくとも、明らかに地域・業界を問わず、頻繁にご相談にあずかるテーマが3つある。(1)成長、(2)リスク、(3)ガバナンス、がそれだ。

 先進国はおしなべて低成長とデフレリスクを抱え、新興国の高成長にも陰りが見え始めた。先進国での成長には、自らのビジネスの範囲と仕組み(ビジネスモデル)のイノベーションが不可欠だし、新興国の成長に乗っかるだけではなく、現地で選ばれ、かつ簡単にはまねされにくい製品やサービスの組み立てが必要だ。

 これは、当然リスクを伴う。新しいビジネスモデルへの転換、それも多くの場合、既存モデルと併存しながらのシフトは常に失敗と裏腹だ。新興国では、地政学リスク、政治・規制リスクなどを適切に把握し、そのうえであえてリスクを取っていかないと成長も利益確保もおぼつかない。

密接に結びつく3つの経営課題

 このように、成長という課題とリスクマネジメントという課題とは、密接につながっている。そして、グローバルな土俵で数多くの国・地域で事業を行う、しかも、大抵は複数のビジネスラインを展開する、という企業にとっては、次のようなガバナンスのあり方の再考も重要な課題になってくる。

  1. リスクを適切にマネージしながらも、
  2. どう事業、現地に権限を委譲し、
  3. 現場実態に即した形で、スピーディーな事業展開を行い、
  4. 成長を実現していくのか

 これは、「成長とリスク」という課題に立ち向かううえで、ガバナンスという最後のピースがそろわなければ、戦略や計画は絵に描いた餅になってしまう、ということを意味する。

 言い換えれば、成長、リスク、ガバナンスという3種類のプロジェクト課題は、一即不離の関係にあるわけで、このそれぞれが目立って増える、というのはある意味当然かもしれない。

 なお、既にお気づきのように、ここでいう「ガバナンス」とは、株主による経営者ガバナンスというよりも、本社による事業・地域ガバナンスを指している。「社内」ガバナンス、といった方が正確かもしれない。

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「現代の企業が直面する3つの経営課題」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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