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君は放射線を見たか?福島での霧箱実験授業その4

あれから1年、正しく怖がる放射能【14】

2012年7月3日(火)

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 人間は、気持ちが開くか、開かないかで、物事を理解したり学習したりする効率が全く変わるのだ、ということを痛感しました。

・・・何の話か、というと「微分・積分」です。適切に準備すれば、中学生は確実に積分の概念を正しく理解することができる。逆に、高校を卒業し、大学まで出ているはずの大人が、積分の感覚をおよそ身につけていないのは、去年の3月以降、テレビでも雑誌でも腐るほどみせられてきました・・・

・・・って、余計に訳がわからない? 放射線の線量、もっと露骨に言えば被曝量の話です。

もうあきらめたほうが良い「大人の科学リテラシー」

 以前、2005年のことでした。この年はアインシュタインが相対性理論などの三大業績を発表してからちょうど100年目で、国連が「世界物理年」という行事を行っていました。

 国際委員会が組織され、日本にも日本委員会が出来、僕はちょっとした経緯から幹事としてこれに加わりました。実際には2004年の秋口くらいに声を掛けられ、05年の4月以降、いくつかの公式行事の担当者として仕事をしました。4月には地球を巡るレーザー光のリレーなんてイベントがあり、これを韓国物理学会の一部の人が「独島」(ドクト)日本名「竹島」にレーザー光の分岐を持って行くと言い出して、国際的な問題に発展しかかる緊張の場面などもあったのを思い出します。

 そんな「世界物理年」が国際的に掲げるモットーの中に、市民社会全体の科学リテラシーの向上というものがありました。

 世の中の人は科学をどのように理解しているか・・・お話としては耳にした事がある人は少なくない。でもそれをどのように理解し、実際の生活に活用し、各自の人生に役立てられているかというと・・・そうとうおぼつかない、というのがその当時も(また現在も)日本の状況になっています。

 日本の例は実は2重に救いようがありません。

 実をいうと、小学生レベルでテストを行うと、日本の「科学リテラシー」普及度は世界でも1、2位を争うほどに、高く見える「成績」をとるのです。

 ところが、これが大人でテストしてみると、先進国はおろか、発展途上地域の新興国にも大いに遅れをとる低い順位に落ちてしまう・・・これは本論ではないのでいま手元に資料など取り寄せていませんが、日本の大人はちっとも科学的でないということが明確に言えてしまう。残念です。

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