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君は放射線を見たか?福島での霧箱実験授業その9

あれから一年、正しく怖がる放射能19

2012年8月8日(水)

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 かつて古代ギリシャの哲学者プラトンがアテネに開いた、古典古代最初の「大学」アカデメイアの門には

「幾何学を知らざるものはこの門をくぐるべからず」

と記されていたそうです。この事実をどうしても思い出してしまうときがあります。反原発デモに関する報道に接するときにほかなりません。

何を信じ、何を疑うか?

 「幾何学」中学校で習う三角形や平行線を思い出されるかもしれません。でもプラトンが言いたかったのは、線とか丸とか、そういう対象を巡っての細かなことではありませんでした。

 では「アカデメイア」入学資格として、一体何が問われたのか?

・・・「証明」です。あるいは明証性といってもいいかもしれない。「幾何学」という学問は、誰もが明らかに「正しい」と認める「基本事実」から出発して、その組み合わせの論理的な変形だけで、すべて「正しい」(あるいは無矛盾)と認められる「現象」の正しさを立証してゆきます。

 一見すると意外に思うような「現象」・・・これを命題とか、あるいは定理などとも言うわけですが・・・を「基本事実」・・・これは公理とか公準とか呼ばれます・・・だけを用いて「証明」してゆく。

 で、この論理的な証明の手続きが判らない人は、アカデミーで学ぶのに準備が足りませんよ、と言っているわけです。

 その意味では、ちょっとはなしが脱線しますが、21世紀の大学で教えていて、プラトンの言う意味で「大学にふさわしい」学生は著しく限られていると言わねばなりません。

 論理的に正確な「明証」の手続き、つまり証明ができない。断片的で当否の定かでない事実をあちこちから寄せ集めて、ああだこうだと感想文など書く人は少なくありませんが、一本のスキッとした論理の軸が立った奴を必ずしも多く目にしない。

 白とか黒とかもうちょっとハッキリせんかい!とこちらがハッパをかけたくなるような、生煮えの議論を目にする反面、当否が定かでない事柄を、先入観や第一印象で正しいとか間違っているとか思い込んで、雰囲気と気分で物事をこねくり回す若者も少なくない・・・

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