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なぜ「例の肉」はマンガで原始人の食べ物とされたのか?

「ギャートルズ」の肉が食べたかった(5)

2012年9月20日(木)

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 アメリカ製のマンガでお目にかかり、日本でも園山俊二の「ギャートルズ」などで親しまれた、骨付きのおいしそうな「例の肉」。

 しかし、実際にこれを料理して作ってみると、意外に手が混んだもので、とてもではないが類人猿や石器時代の原始人が調理できるような代物ではなかったらしいことが判ってきた・・・前回そんな辺りまで確認してみたつもりです。

 少なくとも土器など煮炊きの出来る鍋釜の類で、時間をかけてよく調理しなければ作ることができない「例の肉」。

 ではどうして、それが「原始人のたべもの」として、とりわけアメリカン・コミックに描かれるようになったのでしょうか・・・?

意外に新しい「原始人の誕生」

 この問題を考える以前に、まず「原始人」という概念の成立が、実はきわめて新しいものであることを確認しておきましょう。

 私たち20~21世紀の日本人にとっては、原始人も土器も石器も地球史上、人類史上の既存事実であって、今日のわが国の社会でなにか疑問や異論を挟むような余地はほとんどないような気がします。

 しかし、西欧近代社会でこの概念が普及し始めたのは19世紀半ば以降、本当に一般化したのは20世紀も後半に入ってからで、いまだ半世紀かそこいらしか実は経っていないという現実は、あまり意識されません。

 これはどういうことか?

・・・19世紀のヨーロッパ社会において、人類の誕生とは旧約聖書にしるされた「創造」であって、あくまで造物主が自らに似せてアダムを作り、その肋骨の一部からエヴァを作り、この二人がエデンの園で禁断の知恵の木の実を口にして・・・」というストーリーをなぞる以外の何ものでもありませんでした。

 仮に、こうしたストーリーに疑問をはさみ、キリスト教会が教える宇宙や人類の起源に反することを口にしたらどうなったか・・・例えば「地球は丸く、それは回っている」などと口にした日には「魔女」「異端」などのレッテルを貼られ、無法な魔女裁判・異端審問などで火あぶりの刑などを宣告され、市場のど真ん中でむごたらしい形で公開処刑されたりする、それが隠れもない古代・中世の人類社会の現実だったわけです。

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