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7年間で4回優勝。“お金をかけずに勝つ”の日ハム野球はオモシロイ

従来の“しぶとさ”に、栗山流「情緒的知性野球」が加味

2012年10月11日(木)

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 開幕前順位予想。スポーツ各紙の解説者31人の中でAクラス予想は、わずか3人でした。下馬評の低かった理由は、ダルビッシュの離脱。パリーグファン歴20年の私も、日本ハムはいいとこ3位が精一杯と思っていました。

「しぶとい」という個性

 日本ハムは、ヒルマン監督時代に勝つことを覚え、梨田監督になってからはダルビッシュを軸とし凌いで勝つという戦略にして成功。しぶといという個性が浸透していました。

 この「しぶとい」という個性は、チームスポーツにとっては最大の財産。相手からすると、なかなか簡単には勝たせてくれないやっかいな代物です。ちょっとでも隙を見せたらつけ込んでくる。白か黒かハッキリしすぎる今の社会では、珍しい個性でしょう。

 予定通りいっているときは最大の力を発揮するのに、思うようにことが進まないとあきらめてしまって、土俵際の粘りを放棄してしまう。身につまされますね。

 プロ野球界の低迷が続いていますが、それでもパリーグは巨人一辺倒のプロ野球から脱却。地域戦略で以前に比べれば大きな成功を収めました。札幌、仙台、千葉、埼玉、大阪、福岡。日本中に球団があるのはパリーグだけ。サッカーと同様、地域と密着することで球団経営を持続させているのです。

低コストなのに7年で4年優勝

 日本ハムは北海道という気候的にハンデのある場所での挑戦でした。

 日本ハムの経営戦略の柱は低コスト。それでいて、7年で4度の優勝をしている。どんな企業でも、興味のあるところでしょう。

できる人材を引き抜かない 出ていく選手は引き留めない

 まず、FA選手争奪には参加しない。ビジネス界ではできる人材を引き抜くのは常道ですが、環境が違う場所で同じような成果が出せるかは保証がありません。

 また、出ていく選手は引き留めない。小笠原道大選手、岡島秀樹選手、ダルビッシュ有選手など自分の目標が変わった選手を置いていても、モチベーションが上がらないと考えたのでしょう。一理あります。

そして、リーグ3番目の低年棒

 そして、もちろん低年俸。総年俸でもリーグ3番目以下におさえているのです。また選手だけでなく首脳陣の人数も制限。ソフトバンクの27人に対して、日本ハムは17人という少なさ。パリーグでもいちばん少ない人数で切り盛りしているのです。

 リストラ=人員カットが社会の定番ですが、日本ハムはコーチひとりの役割と範囲を明快にすることで、仕事がしやすい環境をつくっています。他のコーチに遠慮して、気づいたことも指導できないのでは、それこそ本末転倒ですからね。

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「7年間で4回優勝。“お金をかけずに勝つ”の日ハム野球はオモシロイ」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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