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米国でスポーツ賭博が合法化される?

プロスポーツ界とニュージャージー州が全面戦争に突入

2012年10月15日(月)

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 週1回の頻度で行われる米プロフットボールリーグ(NFL)の中でも唯一月曜日の夜に組まれるその週のベストカードともいえる「マンデーナイト・フットボール」。この試合における誤審騒動で米国スポーツ界は騒然となりました。

 9月24日に実施されたグリーンベイ・パッカーズ対シアトル・シーホークスの一戦で、試合終了間際に5点差で負けていたシーホークスの新人クォーターバック、ラッセル・ウィルソンが投じたヘイルメリー・パス(ゲーム終盤に敗戦濃厚のチームが最後の賭けとして得点を狙うために投げる一か八かのロングパス)は、シーホークスの選手と競り合った守備側のパッカーズの選手にインターセプトされたかに見えました。インターセプトなら、そのまま試合終了でパッカーズの勝利となるはずでした。

 しかし、エンドゾーンにいた審判のうち1人はパス成功と認め、タッチダウンのジェスチャーを、別の一人はインターセプトと認め、タッチバックを指示したのです。結局、ビデオ判定の結果、「同時捕球」と判断され(攻撃と守備の選手がボールを同時捕球した場合は、攻撃側のキャッチと見なされる)、タッチダウンが認められました。下馬評で劣るシーホークスが、残り8秒で逆転しパッカーズを下す大番狂わせになったのです。

3億ドル以上を動かした誤審騒動

 実は、NFLでは今シーズン、第4週までは正規の審判がフィールドに姿を見せていませんでした。NFLと審判組合の労使交渉が決裂し、リーグは審判のロックアウト(締め出し)を実施していたのです。そのため、NFLはOB審判や大学、高校などから連れてきた代替審判で試合を行っていました。

 しかし、NFLとはレベルの全く異なる大学や高校から連れてこられた審判員がすぐにまともなジャッジができるわけもなく、オープン戦時点から誤審が多発していました。そして、全米中が注目するマンデーナイトで、しかも試合結果に影響を与える、あってはならない大誤審が起こってしまったのでした。

 ところで、今回のコラムではNFLの誤審騒動や審判協会との労使交渉について触れるつもりはありません。スポーツとギャンブルについて考えてみようと思います。

 今回の誤審騒動により、ラスベガスやオンラインのカジノでは、合計3億ドル(約240億円)以上もの配当金の支払いがパッカーズ側からシーホークス側にシフトしたと言われています。

 多くのカジノでは、パッカーズの3~4点フェイバリット(有利)でラインが設定されていたようです。試合終了直前まで、パッカーズは12対7の5点差で勝っていたわけですから、そのまま試合が終わっていればパッカーズに賭けていた人が配当金を手にするはずでした。しかし、シーホークスが逆転勝利したことで、正反対の結果になってしまったのです。この一戦では、参加者の約70%の人がパッカーズ側に賭けていたようですが、本来なら配当を得ていたはずのその人たちは、逆に掛け金を失う羽目になったのです。

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「米国でスポーツ賭博が合法化される?」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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