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007シリーズとアップルと水戸黄門に共通するもの

長く安定的に愛されるブランドが提供する価値を考える

2012年10月15日(月)

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 英エコノミスト誌のインターネット版に面白い映画紹介の記事があった(2012年10月4日付)。"Everything or Nothing: The Untold Story of 007"というドキュメンタリーを取り上げたもの。お察しのとおり、これは10月5日に英国で封切られた、ジェームス・ボンド・シリーズの舞台裏を扱ったドキュメンタリー映画ということだ。

 今年は、ショーン・コネリー主演の007シリーズ第1作("Dr. No"、邦題「007は殺しの番号」)が公開されてから50周年。初回作の封切り50周年に合わせて、エンタテインメント映画のシリーズについてドキュメンタリーを作るあたり、英国の007好きもなかなかのものだ。

 日本でも私の世代の男性にとって、007は大ヒーローの一人だ。新作の封切り時はもちろん、TVで放映されるたびに、いまだにどうしても見なければ、という気になってしまう(ショーン・コネリー主演作のほとんどは、リアルタイムではなく、TVやビデオで見た記憶がある)。大学生から社会人になりたてのころには、「英語の勉強にもなるはず」と自分に言い訳しながら、大して読みもしない(読めもしない?)原作のペーパーバックを買い集めていたことを思い出す。

 さて、エコノミスト誌によれば、このドキュメンタリーが、ジェームス・ボンド・ムービーが大成功した理由のひとつを示しているという。それは、継続性と変化とのバランスであるとの由。言いかえれば、安心して見ていられる「同じさ」加減と、新たな作品ゆえのフレッシュさが、適度に同居しているということだろう。

あたかも歌舞伎のようなヒットの方程式

 そう言われてみると、思い当たる節は多い。タイトルロールの前に始まるおなじみの音楽。そして、何の説明もなく始まる複数の敵からの逃亡アクションシーン。そのあとには、上司Mからの指令や、新しいボンドカーや後々ボンドの危機を救う武器が毎作品登場する。もちろん、クルマ、ヘリコプター、あるいはスキーといった形を変えてのチェースシーンはお約束だし、強烈な悪役や謎の美女の登場も欠かせない。

 一方、作品ごとに舞台は変わり、エキゾチックな世界各地の観光名所を紹介する(中には、「ムーンレーカー」のように宇宙を主要な舞台とするものもあった…)。1960年代から最近に至るまで、どの作品も、その舞台設定は映画が公開されるのと同じ時期になっている。したがって、時の経過とともに時代背景もどんどん進んでいく。必ず、時代にあった新たな謎の美女が登場する。ボンドカーも次々と新しくなる。

 何より、古くからのファンの思いとは無関係に、平気で新しい役者がジェームス・ボンドに扮し、そして新たなファン層を獲得していく。

 主題歌は常に、新たな歌手が新曲を歌う。シャーリー・バッシ―、トム・ジョーンズ、カーリー・サイモン、リタ・クーリッジ、どれも懐かしいですね。そして、デュラン・デュラン、マドンナ、アリシア・キーズ、などなど。主題歌の歌い手は、次々とその時代のスターに移り変わっていく。

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「007シリーズとアップルと水戸黄門に共通するもの」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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