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統計学を使って現場を元気にする

  • 吉田 耕作

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2012年10月30日(火)

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 これまで、このシリーズ「統計学的思考術」では主としてマクロ経済的な問題を扱ってきた。今後の数回は、より身近な職場の問題を解決するには統計学的なアプローチをとると極めて効果が上がるということを示したい。

 ここで用いられる手法は伝統的なQCで確立された手法であるため、一見、従来のものと非常に似ているのだが、チームメンバーの心理面で非常に多くの点が異なる。そして、必然的にその結果は大いに違ってくる。

 その違いの根本は、この手法はデミング経営哲学に基づいているという点であるが、ここでそれを扱う余裕がないため、関心がおありの方は拙書『ジョイ・オブ・ワーク』を参照して頂ければ幸いである。

「ジョイ・オブ・ワーク」の概念を実践

 ここに挙げる例はキヤノンビジネスサポート(以下略してキヤノンBSという)の物である。キヤノンBSでは定年再雇用の制度があり、社員の本間香介さんが定年を迎えた時に、小野田満昭社長に定年再雇用後、何をしたいかを聞かれた。彼は、大学院のMBAで学んだ、小集団活動であるCreative Dynamic Group Method(以下略してCDGMという)をやって見たいと提案し、3カ月の試行期間を与えられた。

 小野田社長は、その実験的な小集団活動のジョイ・オブ・ワークという基本的な概念に非常に共感を覚え、CDGMに大きな可能性を感じ、本間さんを指導講師として全社的にこの方法を展開する決断を下した。

 ここで紹介するチーム「タンタン」は西田幸人、西野利之、池宮聡、田中佳邦の諸氏の4名からなり、彼等は皆、異なる部署の管理職に就いていた。まず、管理職からCDGMに習熟する必要があるという社長の考え方を反映したものである。

 通常、CDGMにおいては、特に初心者は、同じ職場の人たちがチームを作り、「我々の職場の問題は何か」というトピックでスタートする。なるべく身近で解決が簡単な問題から初めて、その方法を習得するためである。
 異なる職場で、しかも管理職となると、取り上げる問題が全社的かつ複雑になり、解決困難になり易い。しかし、一定の枠組みをはめて成功した場合には、その効果は大きい。

 活動のスタートはブレーンストーミングである。そのやり方は基本的には親和図法と呼ばれるものであるが、ポストイットと組み合わせると実に効果的な方法となる。まず、壁に大きな模造紙(縦80センチメートル、横110センチメートルぐらい)を貼る。チームメンバーに5枚ずつ7.5センチメートル四方位のポストイットを配り、各人に1枚に一つずつ、日ごろ問題だと思っている事を書いてもらう。

 問題を書いている間は何も話し合ってはいけない。 互いの意見が影響されないためである。皆が書き終わったら、模造紙の所に行って、各人バラバラに5枚のポストイットを模造紙にはる。全員が貼り終わったら、皆でワイワイガヤガヤやりながら、そのポストイットのグループ分けをする。

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