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エッ、あの野田首相も? 世界中に広がる「燃え尽き症候群」の恐ろしさ

鬱病とは異なるその原因や症状を正しく理解しよう

2012年11月6日(火)

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 野田佳彦首相が“燃え尽き症候群”? そんなウワサが民主党内に出ているのだという。

 読売新聞の記事によれば、首相は10月30日の民主党両院議員総会で「実りある国会にしたい」と語ったが、政権運営の具体的な展望には言及しなかった。それを聞いたある中堅議員が、「消費増税に向けて『不退転の決意』を強調していた頃とは別人のように感じた」と語り、29日夜に首相と懇談した衆院当選1回生からも、「首相に『これをやりたい』という前向きなエネルギーを感じなかった」という感想が漏れたという。

 その覇気のなさは、無気力そのもの。消費増税案に、「不退転の決意で臨む」と目を輝かせていた時とはまるで別人。「もう辞めるつもりじゃないか」などという憶測まで飛び出しているという。

 燃え尽き症候群=バーンアウト――。

 ここ数年の間で急速にあちらこちらで目にしたり、耳にしたりするようになった言葉の1つ、だ。

 そもそもバーンアウトという言葉は、「ドラッグ常用者が陥る無感動、無気力の状態」を意味する俗語。1974年に米国の精神科医で心理学者のハーバート・フロインデンバーガーが、彼が勤務していた職場で熱意あふれる同僚たちが、次々と1年余り間にその熱意を失っていき、エネルギーを吸い取られるようにやる気を失っていく状態を見て、「オ~、これはどういうことだ~! バーンアウトに似ているぞ!」(←こんなふうに言ったかどうかは分かりませんが)と、使い始めたのが最初だという。

 その後は、バーンアウトの明確な定義を示す取り組みが始まり、フロインデンバーガーの「持続的な職務上のストレスに起因する衰弱状態により、意欲喪失と情緒荒廃、疾病に対する抵抗力の低下、対人関係の親密さ減弱、人生に対する慢性的不満と悲観、職務上能率低下と職務怠慢をもたらす症候群」という定義もさらに精査され、その状態を測定できるモノサシが世界中で使われている。

 その代表格が社会心理学者クリスティーナ・マスラークらの「マスラック・バーンアウト・インベントリー」。そこでは、「長時間にわたって人に援助する過程で、心的エネルギーが絶えず過度に要求された結果、極度の心身の疲労と感情の枯渇を示す症候群」と、定義されている。

 で、「野田総理がバーンアウト症候群か?」と聞かれたところで、正確なところは分かりやしない。ただ、テレビの画面に映し出される姿からは、「人間ってああも光を失うものなのかね~」なんて思わずにはいられないほど、エナジーなき風貌になってしまった(あくまでも私の個人的意見であります)。

 とはいえ、ただでさえ政局の話ばかりでうんざり気味なので、一国のリーダーには申し訳ないけれども、どうでもいいと言っては、どうでもいい話でもあるわけで。野暮な駆け引きばかりをしていないで、さっさと特例公債法案やら議員定数是正やら、決めなきゃならないことを決めていただきたい。政治を進めてくれよ、という感想しか出てこない。

 というわけで、何も今回のテーマを「野田さんは燃え尽き症候群なのか?」なんてものにする気はさらさらありません。

 そうではなく、最近やたらとあちらこちらで、バーンアウトに陥る人々の話を聞くことが増えているので、そのあたりを考えてみたいと思います。

コメント26件コメント/レビュー

今週も前週の続きとして読ませていただきました。常日頃、過去を含む現在を50%(利他)の確認、残り50%を未来(利己)の構え備えに充てるよう、心がけ日常を生活しいる40代前半です。ただ思うようには行かないです。未来5割は解らない事だらけで失敗続きです。結局のところ、日常の流れ行く時間の中では「イコール100%」が必要で、「合計100%の結果を追う事」は不可能、追う事こそ結果的に時間を失う事と感じていましたが、記事を読み実感を得ました。サポーティブのくだり専門家では有りませんが共感いたします。誰しも長所が有れば短所が有り、完璧で有ったとしても、それはある一定に限ったことで、一定を見失うとしっぺ返しが帰ってくる。当たり前の事なんですが、感情的・直接的になってしまう時があります。成功や失敗を客観的に受け入れることの難しさと同時に、その重要性が最後の器量に込められていると読みました。毎回反響が大きいのは、それだけコラムの何処かに気がつかない違和感が有る事の裏返しとも取れます。何が良くて何が悪いのかを見るのは全体の前に個人が先で、最後に決めるのも個人だと思います。これからも楽しみにしております。(2012/11/07)

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「エッ、あの野田首相も? 世界中に広がる「燃え尽き症候群」の恐ろしさ」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

今週も前週の続きとして読ませていただきました。常日頃、過去を含む現在を50%(利他)の確認、残り50%を未来(利己)の構え備えに充てるよう、心がけ日常を生活しいる40代前半です。ただ思うようには行かないです。未来5割は解らない事だらけで失敗続きです。結局のところ、日常の流れ行く時間の中では「イコール100%」が必要で、「合計100%の結果を追う事」は不可能、追う事こそ結果的に時間を失う事と感じていましたが、記事を読み実感を得ました。サポーティブのくだり専門家では有りませんが共感いたします。誰しも長所が有れば短所が有り、完璧で有ったとしても、それはある一定に限ったことで、一定を見失うとしっぺ返しが帰ってくる。当たり前の事なんですが、感情的・直接的になってしまう時があります。成功や失敗を客観的に受け入れることの難しさと同時に、その重要性が最後の器量に込められていると読みました。毎回反響が大きいのは、それだけコラムの何処かに気がつかない違和感が有る事の裏返しとも取れます。何が良くて何が悪いのかを見るのは全体の前に個人が先で、最後に決めるのも個人だと思います。これからも楽しみにしております。(2012/11/07)

<「バーンアウト=ウツ」では決してない。><診断を下す場合の一助となる症状でしかない。><バーンアウトしたからといって、必ずしもウツになるわけではない。>とちゃんと書かれているにもかかわらず、「うつ病はれっきとした病気で、バーンアウトとは全く関係ありません」とか、「”鬱”はれっきとした病気です」というコメントを書かれている方は、ちゃんとコラムを読まれたのでしょうか?河合さんは「うつ」と「バーンアウト」を混同されてませんよ。(2012/11/07)

矛盾や誤りが放置されている点、インタビュー内容が都合よく切り出されているため信頼性に疑問を抱かせる点が良くない。砕けた言葉を用いるのも、記事のクオリティを一層貶めていると思います。(2012/11/07)

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