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公約と膏薬の見分け方

「原発周り」選挙公約はアテになるか?

2012年12月7日(金)

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 先に今回の結論を言ってしまうと、今回の選挙で原発に関連してなんらかの数値を挙げることが、そもそも「公約」にならないのではないか、と思うのです。

 というのは、3.11東日本大震災後の福島第一原発事故の収拾はもとより、エネルギー政策の根本的な転換といった問題を含め、次の選挙で選ばれる議員の任期でどうにかなるものなど、実のところひとつもないのですから。

 出来ることを適切に言うのは「公約」、そうでないなら「アピール」とか「宣伝」と言うべきでしょう。約束にもならないことを公約と称するなら、単なる法螺か嘘にしかなりません。

 以下ではどこの政党がどう、と名を挙げることはしません。「選挙と原発」の一般論として考えています。そのようにご了解ください。というより、ことは一党一派がどうこう、という問題ではないと私は考えており、それが本稿の一番のポイントでもあります。

 例えば2030年代までに「既設の原子炉による原子力発電を「フェードアウト」するとか、それを見直させるとかいう話が載っており、何かの印字ミスではないかと目を幾度か擦らざるを得ませんでした。これは「公約」にはなりようがありません。

寿命から考える

 というのは、現在稼動している原子炉であれば、放っておいても大半が寿命を迎えるので、段階的にストップしているのが当たり前で、いわば「何もしない」という状態が「フェードアウト」なる言葉に一番フィットしていると思うからです。

 「みなさん、西暦2050年には、今生きている人の何割かが、すでに地上にはいないでしょう。2100年には、現存の人はほとんど『フェードアウト』する。我が党はこれを、かたく皆さんと公約して、お守りしたいと思います」

という話があり得るか?

 「原発停止」をうたうものであれば、これはフェイキング、表現の詐術と言わねばならんでしょう。一目見てレトリックと分かりましたが、それではあまりに有権者に失礼な言葉のあや、幾度か目を擦って見直したわけですが・・・実際にそう書いてありました。その程度のイメージ選挙と思っている可能性があります。

 今のアウトラインを、もう少し具体的に見てみましょう。例えば日本全国のどこでもいい、今現在『既設』の原子力発電所データをチェックしてみると・・・例えば九州電力川内原子力発電所は1号機と2号機が現在点検中、3号機が計画中とのことですが、

1号機が1984年7月4日の運転開始
2号機が1985年11月28日の運転開始
3号機は2019年度運転開始予定となっています。

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