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「クロス・ファンクショナル」では今や不十分、次の手を打て

お手本は世界経済フォーラムの「マルチステークホルダー・アプローチ」

2012年12月10日(月)

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 新しい知恵は、多様性から生まれることが多い。異なる見方をぶつけ合うことで、緊張が生じ、それを乗り越える際に、今までにない解決策が浮かぶからだ。逆に、同質のバックグラウンド・経験を持つメンバーだけでチームを作っても、新たなものは生まれがたく、どうしても「ムラ」の論理から抜け出しにくい。

 こういう視点に立ち、複数の部門出身者を集めて、いわゆる「クロス・ファンクショナル・チーム(CFT)」を作る企業は数多い。我々のようなコンサルタントがご一緒する場合も、クライアント側でCFTを組成してくださるのが普通になってきた。

 このCFTはなかなか良い。けれども、もう一歩進めて、「クロス・エージグループ・チーム」を作ることを真剣に考えてもよいのではないだろうかと思う。エージグループ、すなわち世代を超えたチーム組成だ。

 さらに進めると、社外、それもビジネス以外の分野の人々とも対話し、協業することで、新たな知恵を生み出す試みも考えられる。

多様性、異質性を追求してきた世界経済フォーラム

 こういった新たな切り口での多様性、異質さの混合チームの価値を認め、それに向けて一種の自己改革を継続的に続けてきた団体がある。ダボス会議を主催することで知られる「世界経済フォーラム(The World Economic Forum=WEF)」だ。

 WEFの会議に出席するたびに、「マルチステークホルダー・アプローチ」という言葉を聞く。ここでマルチステークホルダーとは、「複数の異なる立場の関係者」といった意味だ。解決すべき課題が難しければ難しいほど、関係者の利害関係が錯綜していればいるほど、マルチステークホルダーを最初から巻き込んで、課題に対処するアプローチが望ましい。これがマルチステークホルダー・アプローチの考え方である。

 WEF、あるいはダボス会議と言えば、「世界の指導者層だけが集まって議論している」というイメージを持たれがちだ。しかし実際には、ずいぶんと様々な層の人たちが参加している。

 意図的に多様性を求め、議論の質を落とすことなく、参加者の幅を広げる努力を今も続けているという点で、WEFのこれまでの歴史を少したどってみよう。

 WEF、正確にはその前身である欧州経営フォーラム「(European Management Forum)」が誕生したのは、1971年1月のことだ。読んで字のごとく、WorldではなくEuropean、EconomicではなくManagement、ということで、欧州の経営者たちが米国流の経営技術を学ぶという目的で始まった団体である。

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「「クロス・ファンクショナル」では今や不十分、次の手を打て」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCG シニア・アドバイザー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経てボストン コンサルティング グループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバー等を歴任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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