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パチンコが救った心と命

本音の行動から復興を考える

2012年12月11日(火)

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 東日本大震災以降、権威や専門家、大学が信頼を失った、と言われます。確かにそうした非難に当たるような大学人の発言などもあったと思いますし、またその種のものを「なんとか大学話法」などと称して本を売ったりする人が出たりもしました。

 が、およそ本質的な解決に近づかないんだよね、本当になんとかしなくては、まともな学のセクターがきちんと機能しているのに、それが国内外に伝わってゆかない・・・

 震災直後から現場の陣頭指揮を執り、当時は文部科学副大臣を退いたばかりの畏友・鈴木寛参院議員とこんな話をして、いまからちょうど1年ほど前に始めたのが、私たちが「哲学ランチ」と呼んでいる「東日本大震災復興支援哲学会議」という、大学人・非大学人を問わない有志の集まり、かれこれ2年目を迎えました。

セン博士のエールで始めた「哲学ランチ」

 「哲学ランチ」は、産業界とりわけ特定業種などとの距離が近すぎず、国際的に見て「普通」な知の観点から震災復興を考えよう、と始めたものです。キックオフはインドの経済学者のアマルティア・センさんにモラルサポート頂きました。非西欧人として初めてノーベル経済学賞を受けたセンさんは、かつて18歳で舌癌を罹い、放射線治療で完治した経験をもつ「医療被曝者」として、感動的な力強さでサポートのマニフェストを語ってくださいました。センさんはベンガル大飢饉で発生した大量餓死が「人災」だったメカニズムを解明してノーベル賞を受けた人、彼の信頼に恥じるようなことを、僕らは出来ません。

 東京大学文学部哲学科を会場に、当初は文学部・理学部を中心に・・・これは、官庁に近い法学部や企業に近い工学部からではなく、という意味がありました・・・経済学部、医学部など文理の専門を問わず、福島がルーツの一ノ瀬正樹哲学科教授をはじめ私たち世話人が「まっとう」と思うプロフェッショナルにお声がけし、地道な取り組み、とりわけ国際発信・共有すべき内容を学びあいつつ、それを被災地現地にフィードバックしてゆこうと考えたものです。

 地球物理の芽根創先生、公共哲学の山脇直司先生、物理の早野龍五先生、蓑輪眞先生、独文の粂川麻里生先生・・・今回震災で、マスコミ前面などには登場せず、しかし被災地に確かに役立つ貢献を重ねておられる先生方の本当の仕事を伺ってきました。

 また、たんに私たちが勉強しました、では何の意味もなく、例えば福島の中学生高校生向けの放射能可視化授業など、確かな内容で実物教育のプログラムを作り、地元教育委員会との協力のもと、私自身も現地に行って、授業などもしてきました。

 哲学ランチでは、そういう地道な専門家の本当の内容を確認共有、また国際言語でグローバル発信、「次に起こる原発事故」直後の対応に本当に役立つ叡智、つまり「再発防止」と「再発時の緊急対応」へのグローバル・コラボレーションを推進しています。

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