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側面からの新政権への注文

教育・外交・文化芸術、人を育てる政策を

2012年12月21日(金)

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 「熱気なき圧勝」などといわれながら、自民単独で過半数を超える294議席、自公で325議席となった今回の選挙が終わりました。

 参院との「ねじれ」が解消するまでは大きな動きは出ないだろう、などなど、早速メディア上に観測が流れますが、社会がもっとも注目するのは経済政策であり、あるいはエネルギー、安全保障など、争点として注目を集めたポイントに偏り勝ちな気がします。

 そこで今回は、そうではない、見た目はややマイナーながら、実は国の根幹を揺るがしかねない問題、私自身も一定コミットする側面から、新政権に注文を出してみたいと思います。

小選挙区を「三乗則」で検証する

 むろん、注目される論点も非常に重要です。今回の選挙、自民党の掲げた公約が国民の過半数に圧倒的に支持された、などと勘違いするべきでは、絶対にありません。

 すでに報道されている通り、今回投票率は59%と戦後最低の水準にとどまり、前回衆院選の69%台を10%も割り込んでいます。つまり大きく見て1000万人規模の人が投票すらやめてしまった、それくらい政治への失望が強いこと、投票したい候補がいない選挙だったことを、第一に認識すべきでしょう。

 また、これも指摘されている通りですが小選挙区制の特徴が出た形の選挙結果で、自民党の得票率は小選挙区ですら43%と過半数を制さず、比例区では27%台と4分の1程度にとどまりましたが、得票議席数では小選挙区で8割に迫る勢いを見せました。

 歴史的に小選挙区制をもつ英国では経験的に「3乗則」と言われているそうです。小選挙区で
1.1倍の得票率だと議席数は1.1×1.1×1.1=1.331倍、
1.2倍だと1.2×1.2×1.2=1.728倍、
1.3倍だと1.3×1.3×1.3=2.197倍
ほど議席数が増える、などといわれるそうです。

 これは、何を比の根拠にとるかで、数字がいくらでもいじれるジンクスのようなものと思いますが(まともに算数を考えるなら、全投票数に「3乗則」を適用すると議席数が保存しませんから、あくまでお話に過ぎませんが)、政党支持率をよりダイレクトに示すと思われる比例区で見ると、報道されているとおり自民党の得票率は

 前回選挙 約26% → 今回選挙 約27%

と、実のところほとんど横ばい、投票率が大幅に下がっているので実数では減少しているのに議席数は激増、一方民主党は

 前回選挙 約42% → 今回選挙 約16%

と激減しています。民主党の比例得票率16%と自民党の27%を比較すると1.7倍、この実質的な支持率1.7倍を3乗すると約5倍、一方、小選挙区での議席数は民主57に対して自民が294ですから5.15倍。なるほど、政党支持率の比の3乗程度で、小選挙区では議席が獲れてしまう、という、アングロサクソンの経験知、あたっていないわけでもなさそうです。

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