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猫は石破幹事長の何に興奮したのか?

知覚を周波数から考える

2013年1月8日(火)

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 年末の選挙あけ、月曜日のことです。ちょうど「なぜ猫は鏡をみないのか?」という本の原稿を仕上げていた私は、関連のツイートに「どうして猫はテレビで石破茂幹事長の姿を見ると暴れるのですか?」という質問を受けました。

 前回選挙で圧勝した自民党の石破幹事長がテレビの画面に映ると、それを見たネコが暴れ始めるという事態が、複数の猫に関して見られたらしい。伝聞だったら「都市伝説」と片付けるところですが、どうやら本当らしく、関連ページには猫が暴れている写真なども掲載されています。逆に「長時間、石破茂を正視しても暴れない猫もいる」などという写真入りのブログなどもあり、ネット上ではちょっとした話題になりました。検索エンジンで「石破茂・猫」と入力して検索してみると、実際にいろいろなページを見ることが出来ると思います。

 率直に言って、なぜ特定の人物の姿に猫が暴れたか、への答えは持ち合わせていないのですが、この事例は音声動画メディアの認知について、ちょっと考えさせられる示唆も与えているように思います。今回はそんな辺りのお話をしてみましょう。

ネズミは世界をどう見るか?

 突然ですが、皆さんは猫たちが、私たちと同じようにテレビ画面を見ていると思われますか? 細かい話は後回しにして、結論から言うと、猫は私たちのようにはテレビを見ていないと思われます。もちろん猫に訊いたわけではないですが、傍証を積み重ねてゆくと、猫たちには私たちが見るように、テレビ画面が動画として映っていない可能性が高いと思われるのです。

 子供の頃「パラパラマンガ」という遊びをされた方は少なくないのではないでしょうか? ノートや教科書の端に、1コマずつ、ヒトの姿やら表情やらを少しずつ変えて書いて行き、まとまったところでパラパラと一挙にめくってゆくと、連続した動きにみえる、という、あの遊びです。

 私たちがテレビや映画を見て、ああ、これは動画だ、と思う生理的な原理は、実はこのパラパラマンガと同じであるのは、ご存知の方が多いと思います。

 テレビでは基本、1秒間に30コマの絵を送ってゆきます。実際には各種の方式がありますが、まずもって30コマ送ってゆけば動画に見える。これは間違いありません。

 これが1秒に1コマとか2コマだと、決して動画には見えません。10コマくらいまでなら、静止画の断続と映ります。ところが秒速15~20コマあたりから動画っぽく見えてゆき、秒速30コマになれば確実に動画に見えるようになります。

 私たち人間にとっては、秒速30コマは十分速いので、この程度のスピードで「パラパラマンガ」も「テレビ」も動画に見えてしまうのですが、実は人間以外の動物にとっては事情は全くことなっているのです。

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