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米国家情報会議が描いた2030年までのシナリオの真価

そこに描かれた将来を読み解く3つのポイントとは

2013年1月15日(火)

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 遅まきながら、今年第1回のコラムになります。どうか本年もよろしくお願い申し上げます。

 以前にもご紹介した米国家情報会議(NIC)の将来シナリオ。この新しいバージョンである「Global Trends 2030: Alternative Worlds」が公表された。以前にも増して、オープンコラボレーション的な手法を取り入れ、様々な大学や研究機関、企業の専門家も巻き込んで作られた「2030年の世界」についてのシナリオである。

 エキスパート間の意見交換にブログも活用して作られた今回のバージョン。より多くの視点が盛り込まれたため、前回バージョンよりも文章のスタイルやトーンに切れがなくなった感もある。

 しかしながら、内容そのものは変わらず興味深いものであり、1年の初めにこれからを思い描くうえで非常に参考になると思い、要旨の一部をご紹介してみることにしたい。

 ちなみに、この文書は、あくまで将来「起こり得る」シナリオを考え、それに備えるという趣旨で作られたものであり、「世の中は必ずこうなる」といった未来予測ではない。

 従って、やや極端な将来の絵姿を4つ提示しているものの、本文の中でも、「実際には、この4シナリオそれぞれに含まれる複数の要素からなる“未来”がやってくるだろう」とされているので、念のため。

新バージョンが提示した4つのシナリオの全体像

 まず、4つのシナリオの全体像から。

 最初に示されるのは、最も悲観的な“Stalled Engines(失速したエンジン)”と題される第1シナリオ。米国とEU(欧州連合)が内向き志向をますます強め、世界経済が失速に至るというものだ。

 次が“Fusion(融合)”というタイトルの第2シナリオ。こちらは、米中の緊密な協力が始まり、グローバル化と世界の経済成長が同時達成されるという内容だ。当然、2030年段階での世界の経済規模は、最も大きなものとなる。

 3番目は、“Gini-Out-of-the-Bottle(瓶からでたジニ)”というシナリオ。これは、アラジンの魔法のランプのように、瓶やランプのような容器に閉じ込められていた精霊(GenieあるいはJinn)が大暴れする(周囲に大きな影響を与える)ということ。そして、所得格差を示すジニ係数のジニ(Gini)を掛けたタイトルだろう。格差の拡大が、世界中のあちこちで社会不安・暴動を巻き起こすというシナリオだ。

 最後が、“Nonstate world”。これは、国民国家が社会・経済の様々な問題を解決できない中、NGO(非政府組織)、多国籍企業、大学、大都市(の首長)が協力し合うことで、グローバルな課題解決が進み始めるというシナリオだ。

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「米国家情報会議が描いた2030年までのシナリオの真価」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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