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ボーイング787のトラブルと首都圏を襲った大雪の“意外”な共通点

現場から失われるカンと経験知を取り戻せ

2013年1月22日(火)

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 期待の最新鋭機ボーイング787の相次ぐトラブル。3連休最後の成人の日に首都圏を襲った予想外の大雪──。

 これらに共通することは?

 「わかった! キミがこれまで関係してきたこと!」
 「そっか。元CA(客室乗務員)で、元お天気お姉さんだもんね」
 「って、そんな過去のキャリアを持ち出して、今さら何を語るというのかね?」

 いやいや、そうではございません。確かに先週世間を賑わせたこれらの2つのニュースは、偶然にも私が歩んできたキャリアで関わってきた業界で起きた出来事ではあります。

 でもおっしゃる通り、そんな個人的なことは、どーでもいい話。そうではなく、「かつては人がやっていた技術がブラックボックス化」された中で起きた “事件”という点で、共通していたのである。

 おっと、事件とは言い過ぎた。特に大雪の件については、しょせんは予報だ。ん? でも、予報を外し、気象庁が釈明会見までする羽目になってしまった事態を、何と表現すればいいのだろうか?

 う~む、的確な言葉が見つからない。なので、関係各所の方たちには申し訳ないけれど、とりあえずは事件ということでご理解ください。

FEや予報官の“職人技”が「ブラックボックス」に

 今から20年ほど前、コックピットには機長、副操縦士、航空機関士(FE)の3 人が乗務していた(ボーイング747―400が導入以前)。FEさんの仕事は、発動機、与圧装置、燃料系統、空調装置、油圧系統、電気系統など各システムの操作・監視、並びに燃料・重量計算、離陸速度・着陸速度の計算など。全く同じ機械であっても、それぞれ癖のようなものがあり、そこから派生するトラブルを、FEさんが監視・制御していたのである。

 で、トラブルが相次いでいるボーイング787は、かつてはFEさんが担っていた業務の大半をコン ピューターが監視・制御する、現代の航空技術の粋を集めた世界に冠たるハイテク機。

 一方の天気予報も、かつては予報官が鉛筆を持ち、天気図を描き、各地の観測値と自らの経験知を基に予報を出していた。その予報官たちの代わりを担っているのが、気象庁が世界に誇る数値予報だ。

 流体力学などの英知を結集し、従来は予報官が行っていた解析と予報をシステム化して、世界トップレベルの数値予報が行われている(世界各国の気象予報センターにも配信され、各国の天気予報に活用されている。昨年には、気象庁では従来に比べて約30倍の総合理論演算性能を持つスーパーコンピューターシステムを導入している)。

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「ボーイング787のトラブルと首都圏を襲った大雪の“意外”な共通点」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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