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教師のイジメを体罰と混同するな!

生徒たちに及ぼしている影響をまず考えろ

2013年1月22日(火)

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 大阪市立桜宮高校で「体罰を受けたバスケットボール部主将の生徒(17)が自殺した問題」という報道そのものが、とてつもない暴力的な間違いであることから、始めなければならないと思います。

 以下、報道を見る限りの情報ですが「バスケットボール部の顧問教諭による男子生徒への<体罰>を目撃した関係者からの、当時の状況などについて聞き取り」や「同部に所属する複数の男子生徒が学校近くの管理者のいない共同住宅で実質的な寮生活をしていた点」などから見えてくるのは、強い責任感をもって同級生をかばったりサポートしていた、本人は何も悪くない主将に、見せしめのために衆人環視の前で数十発殴っていた教師のすがたのように思われます。

 あくまで報道などを通じての情報だけで、事実かどうかはわかりませんが、仮に事実であればこれは「体罰」などではない。暴行であり、刑事責任を問われる犯罪以外のなにものでもありません。

 先週末、あるテレビ番組からこの問題についてコメントを求められ、また出演の打診があったのですが、いろいろ含め断りました。そこでも強く思ったのは「教育的指導と体罰の境目はどこにあるか?」というようなマスコミの問いの立て方で、そんなものは存在しない。学校の教師でもある人間が、運動部員を無管理の寮で集団生活させれば、10代の男の子が集まればそこでタバコや飲酒、バイクの無免許運転などのちょっとしたアクシデントがあるのはある意味自然なことで、何もないいい子ちゃんばかりのほうがむしろ心配ですが、そうした事実が明るみに出ると部の活動に支障が出るという別の理由も含め、隣組連座式で「責任者」を「公開処罰」するような振る舞いを「教育」「指導」とごっちゃにするのがそもそもの大間違いで、単なる犯罪と断じるのが適当でしょう。

 それをそうさせないのは、これまた「連座責任」を嫌う学校当局など組織の内在論理で、まったく同じ構造を温存している。最低最悪と思ってみていたら、さらに「学校の入試そのものを取りやめる」など、もっと素っ頓狂な連座責任で、加害者であるはずの教師や学校のみならず、被害者の生徒にまでこれ以上、市側が迷惑をかけようとしてみたり、市長が「学校の伝統」から壊さなければならない、などと発言してみたり・・・あきれてものが言えません。桜宮高校のウェブサイトには体育科30周年・スポーツ健康科学科10周年記念式典(平成21年12月15日)の模様などが出ています。そういう20年30年の「伝統」の全部を、特定の暴行に 連座してすべて破壊するなど、あってよい訳のないことですし、あらゆるOB・OGを冒涜するのも大概にしろといわねばならんでしょう。是を是とし非を非としろ。そうでない、丸め込んだ暴力の結果が、今回の自殺ではないのか?

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