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駆け込み退職は無責任? 裏に潜む“職員室崩壊”の影

企業化する学校から失われる「心理的契約」というサポート

2013年1月29日(火)

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 「子供に与える影響を考えると……」
 「子供たちの立場に立って考えなきゃ……」
 「子供たちのことを考えてない……」

 この数日間、幾度となく繰り返された言葉。大阪市立桜宮高校の体罰問題、埼玉県での教師たちの駆け込み退職……。

 後者の駆け込み退職は、退職金を減額する改正条例を埼玉県が2月1日に施行することにしたのが直接のきっかけ。減額される前の1月末での退職を、100人以上の教員が希望するという事態に至った。

 こうした状況を受けて同県の上田清司知事は、「個人の自由ですから、そこは、とやかく言うわけにはいかないですが、やっぱり、学級担任を持っている方々には、頑張ってほしかったな」と述べ、「2カ月も残して辞めるのは無責任のそしりを受けてもやむを得ない」と批判した。

 また、神奈川県の黒岩祐治知事も定例記者会見で「退職金ということで、生徒たちを置き去りにし、ポイと辞めてしまうというのはやりきれない。生徒たちがかわいそうだ」と語ったそうだ。

駆け込み退職を希望した教員たちに集まる強い非難

 子供を持つ親からも、「もうちょっと責任感を持って、お仕事をなさってほしいと思います」「子供にとって、『しょせんお金か』みたいな感じの印象は残ると思いますよね」と、風当りは実に強い。

 テレビをつければ、「子供とおカネを天びんにかけて、おカネを取ったってことですよね? 無責任だし、子供たちにだって、どうなんでしょうかね」などと首を傾げるコメンテーターまで登場し……。

 「使命感より退職金?」「子供よりもおカネ?」と針のむしろだ。

 もちろん批判の一方で、「もし、自分が本人だったら、(退職金が)150万円違ったら考えちゃいますけど」「でも、先生だって家族もいれば1人の人間ですから。問題はそんな中途半端な時期に、条例を施行したこと。どうにかならなかったんですかね」などと、「先生だって人間だもね」と擁護する声も聞こえてきてはいる。

 でも、責任、責任って。そもそも先生たちの駆け込み退職は、“非難”の俎上に上げられる問題なんだろうか?

 埼玉県の上田知事は、2月から減額しなければ、逆に人件費の負担増が約39億円に上ることを明らかにし、「今度は逆に、国民から『あなたたちは、わざと遅らせている』という批判を受けます」とも述べている。

 「子供たちに影響が出ないように4月1日の施行にすると、今度は僕たちが批判されちゃうわけ~。だから、先生たちには犠牲になってもらうしかないわけで。でもさぁ~、もっと責任感を持ってほしかったよね~。だって先生って、教育者なんだからさ!」ということなのだろうか?

コメント93件コメント/レビュー

この早期退職を非難する人は、自分の退職金の中から150万円をドブに捨ててください。そうすれば貴方たちの意見を認めます。(2013/02/13)

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「駆け込み退職は無責任? 裏に潜む“職員室崩壊”の影」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この早期退職を非難する人は、自分の退職金の中から150万円をドブに捨ててください。そうすれば貴方たちの意見を認めます。(2013/02/13)

「民間では突然、退職金が下げられるのは当たり前」という人がいるが、それは明らかな法令違反。勉強してから出直してきてください。(2013/02/08)

「退職金が150万も違ったら、(中略)子供たちにもそういう人間になって欲しいと思います。バカを育てたくはありません」ってコメント本当ですかね。広島県議のリコールの件も同様と言う事ですか?穴のあるルールを作る方も問題だが、明示的に禁止されていなければ何をしても良いと。ではマナー問題も存在しないし。何でも法律で許可制になっていくだけになるよ。(2013/02/05)

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