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世界が注目した自転車王・アームストロング氏のドーピング告白

同氏を追い詰めた“パスポート”と“タイムマシン”、物議を醸すADAMS

2013年2月1日(金)

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 その告白を全世界の2800万人が注目しました。ツール・ド・フランス7連覇など自転車ロードレース界で輝かしい実績を残したランス・アームストロング氏が、違法薬物使用(ドーピング)を認めたのです。

 ドーピングを認めた告白は、米国の人気司会者オプラ・ウィンフリー氏による独占インタビューという形で今月17日と18日の2回に分けて放映されました。インタビューは、テキサス州オースティンにあるアームストロング氏の自宅で収録されたものを後日オンエアしたもので、ウィンフリー氏との1対1という対談形式で行われています(インタビューの模様はこちらで視聴可能)。

 同氏はこれまで一貫してドーピングを否定してきたばかりか、同氏のドーピングを証言したかつての同僚や関係者を名誉棄損で次々と提訴して損害賠償請求したり、反ドーピング機関による執拗な追及を「魔女狩りだ」などと糾弾したりしていました。同氏には数々の疑惑がかけられていましたが、後に米反ドーピング機関(USADA)が指摘する“最も洗練され、専門化され、成功した薬物使用プログラム”により、検査を潜り抜けてきたのです。

王者を追い詰めた1000ページの調査報告書

 事態を大きく動かしたのが、このUSADAによる追及でした。実は、アームストロング氏は、米司法省からドーピングを巡るチームスポンサーへの詐欺、薬物の不正取引、証人買収などの容疑で強制捜査を受けていたのですが、それが昨年2月に証拠不十分で打ち切られてしまいます。

 司法省の捜査が不発に終わると、USADAは昨年6月にアームストロング氏をドーピングで告発します。8月には、同氏からツール・ド・フランスの7連覇を含む1998年8月以降の全タイトルを剥奪するとともに、自転車競技からの永久追放処分を科しました。

 世間を驚がくさせたのは、USADAが公表した1000ページにも及ぶ調査報告書でした。報告書には、追放処分に至った詳細な証拠がまとめられており、これにはかつてのチームメート11人を含む26人の証人からの証言なども含まれていました。

 これに対し、アームストロング氏は終始薬物使用の事実を認めず、最後は「事実無根の長い争いに疲れた」との理由でUSADAの処分に異議申し立てを行わず、法廷闘争の継続を放棄します。しかし、USADAが提示した圧倒的な証拠を前にナイキやオークリー、トレック(自転車メーカー)などスポンサーが次々と撤退し、約7500万ドル(約67億5000万円)もの巨額の収入を失う羽目になりました。

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「世界が注目した自転車王・アームストロング氏のドーピング告白」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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