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「体罰容認」の風土はビジネスマンの成長をも阻む

2013年2月7日(木)

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 体罰の問題について考えてみました。こういう報道のされ方をすると、当然、批判的な意見が多くなるのですが、その背後には体罰容認の本音が見え隠れしているのも事実。この問題には、体罰の善しあしだけが存在するのではなく、実は「人の成長」というとても大きなイシューが隠れているのだと思いました。

 つまり、スポーツ界の問題だけではないということ。ビジネスの社会にこそ、体罰と同じ土壌が潜んでいるのではないでしょうか?

 そういう意味でも、もっともっと議論が進めば、そのことが姿を現すのではないかと期待しています。日本社会の真の変化のためにも。

多くの木が茂っている「林」

 成長という言葉で思い出したのが、「林」。林は、ご存知の通り、多くの木が生い茂っているところですね。でも根源的意味は、生やす(はやす)つまり成長させる場所(白川静さんの常用字解より)。木にはものを生みだし育てる力があると考えられていたのです。ちなみに、森は木々が深く茂っている場所で、神の住むところですが。

 元気な林には、常緑広葉樹、落葉広葉樹、針葉樹、高木、低木、下草など多種多様な植物が同居しています。会社で言えば、ひとりとして同じような人がいないようなもの。自然植生というそうですが、その土地にあった木々が、自力で成長するにまかせることで素晴らしい樹木に育つ。多種多様な木々が強い自然をつくっていくのです。ビジネス社会と一緒でしょう。

 そこには、おれの言うとおりやれば、立派に育つというパターン化されたものは存在しない。土壌、陽の光、雨など予測不能の状況の中で勝ち抜いていかなければならないのです。

 戦後一律に植えた杉の木群が、人間に放置されたとたん枯れていく様子とは真逆のこと。これも日本ビジネス社会に、なんだか似ていますね。

 成長は、字の如く「長けたものに成っていく」のですから、いわば仏教の成仏。成仏とは、悟ることですから、他者によってではなく自力で成長していくの意。誰かに頼る成長というのは、そもそも成長というのかしらん。

 ところが、成長のため、いや勝つためには体罰はやむを得ないと考える。どこから、いつからそうなったのか不思議です。短期的な効果を求める風潮のある時代がつくったのかもしれません。

 この考えには、人が人にすべてを教えられる、という幻想があるような気がしてなりません。ここに教育の問題が潜んでいると思います。

 たしかに、先生は知識、経験が豊富。学生にとっては尊敬すべき相手だし、学ぶことはたくさんあります。

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「「体罰容認」の風土はビジネスマンの成長をも阻む」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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