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グアムとアルジェリアに見る「社会の通気」

山口昌男「中心周縁理論」から考える現代日本の閉塞感(2)

2013年2月20日(水)

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 前回の原稿を編集部に入稿した2月12日、グアムの中心的な繁華街タモンで無差別大量殺傷事件の一報が入ってきました。あってはならない事件が、またしても起きてしまった。何とも残念です。

グアムの通り魔大量殺傷事件

 すでに報じられているとおり、チャド・ライアン・デソト容疑者(21)は、現場から500メートルほど離れたクラブで客とトラブルを起こした後、店の前に停めてあった車でショッピングモールの歩道を走行、次々と人をはねていき、コンビニエンスストアに激突して停止、車から降りて、周囲にいた通行人を次々と刺し、車ではねられた横田仁志さん(51)、刃物で刺された上原和子さん(81)と杉山利恵さん(28)の3人が死亡、10人以上が重軽傷を負い現在も加療中といういたましい事態となりました。

 前回の原稿では、2007年6月に秋葉原で起きた無差別大量殺傷事件を念頭に、行き場のなくなった若者の鬱積した思いが爆発し、愚かで悲惨な結末を生む、そういう事のない社会であるには、どのようにすればよいか、といった問いの立て方をしたわけですが、まさにその最悪のケースが実際にグアムで起こってしまった。

 犯人として身柄を拘束されているデソト容疑者の、犯行にいたる動機などは、本原稿を打っている時点でいまだ詳しく報じられていません。「できるだけ多くの人を殺傷したいと思った」といった断片的な言葉と、実際に彼がとった行動からは、短絡的で自己中心的な考え方、人を人と思わない低劣な短慮が察せられ、類似事件の再発防止などの観点からも、厳密に処罰されねばならないと思います。

 今回の事件では日本人15人と、犯人の高校時代の同級生である地元の人1人の合計16人が死傷した、とのことですが、間違いなく言えることは、デソト容疑者の動機がどのようなものであれ、被害者には何の関係もなく、もちろん何の責任もなく、全く理不尽で弁護しようのない、悪質な犯罪だということです。

 つまり、どんな理由で犯人が凶行に及んだとしても、それと被害者との間には因果的な関係はいっさいない。いわば最悪な「八つ当たり」として大量殺傷という愚挙が実行された。この「理由のなさ」そのものを、考えてみたいと思うのです。

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