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600年前に書かれた企業秘密『花伝書』を読む

2013年3月6日(水)

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 「花伝書」は芸能書にあらず、最強のビジネス書である。

 いきなり能楽書のお話で恐縮です。しかしながら、悩めるいまの日本人ビジネスマンにこそ必要なものだと思い、あえて花伝書を持ち出しました。ビジネスマンこそ、経済だけではなく芸能の奥義を知ることで開眼すると信じているからです。

 まずは、古典は難しい、芸能は関係ないという固定観念から取り外しましょう。

企業秘密を伝える600年前の書

 一般的には、「風姿花伝」という題名の方で知られているかも知れません。15世紀室町時代、世阿弥著と言われていますが、実際は、父観阿弥が息子に口述して家の芸を伝えようとした能楽論。それを、世阿弥が加筆した伝書です。

 つまり、企業秘密を教えている書。600年経っても、いまなお読者が増えている事実は、そこに物事の真実があるからにほかなりません。

 ご存知でしょうが、世界中で100年以上続いている企業の多くは、日本にある。最も長く続いているのは、大阪府の金剛組で578年創業。宮大工を多く抱える会社です。古さは古いだけでなく、進化しながら存続する理由を持っているのですね。

 さて、本題に入ります。

 最も有名なフレーズは「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからずとなり」。花とは、能において最もすばらしい芸の現れ。タイトルのように、いかにして花を獲得するかを伝えることが眼目として書かれています。

 書の中には、「珍しき」という言葉が頻繁に出てきます。珍しきことが花の本質。今で言う珍しいという言葉そのままの意味ではなく、心が動く状態を表しています。私は、英語のMoveに近いと思っていますが。

 桜は1年に1回だけサッと咲いてサッと散るから、見たいと心が動く。1カ月もかけてリハーサルを重ねて発表するから、スティーブ・ジョブズのプレゼンは大喝采を得る。受け狙いの珍しさではありません。

秘伝の中の1つが「社員教育」

 今回は、その秘伝の中から「社員教育」についてお話ししましょう。これが最も大事なことと観阿弥が考えたのは、自らが獲得した芸を代々伝えたかったからに違いありません。会社のミッションを社員に浸透させるのと同じです。

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「600年前に書かれた企業秘密『花伝書』を読む」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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