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誰が金のためにガマンする歌を聴きたいか?

「のため病」と「五月病」(3)

2013年3月14日(木)

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 勉強や受験、さらには就職にいたるまで、何か「のため」の対価として、基本ガマンしながら砂を噛むように日々をすごしやすくなっている昨今の若者の状態を「のため病」として捉え、考えているわけですが、これが目に付いたのは、一般大学の中で特異な私の立ち位置があると思っています。

 つまり、通常の総合大学では見えない現実が、クラシック音楽という私の仕事の特異性によって際立っているように思うのです。

音大のキャリアで考える

「なぜ受験勉強するの?」
「いい大学の合格のため」
「なぜいい大学に入らなきゃいけないの?」
「いい会社に就職のため」

・・・という「のため」の(見た目上の)無限連鎖。これを法学部とか医学部、経済学部や工学部のケースで前々回前回と考えてきたわけですが、これを私の専門、クラシック音楽で考えてみると、この「病」の悪性度が際立って見えてくると思います。

「なぜ受験の勉強をするの?」
「音大合格のため」

・・・なるほど、そういう話はありそうです。

「ではなぜ、音大に入らなきゃいけないの?」
「ピアニストになるため」「ヴァイオリニストになるため」

・・・いろいろ「のため」の解答が出てきそうなんですが、これ本当でしょうか?

 バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、パガニーニ、リスト、ヴァーグナー、ブラームス・・・突然、西洋の大音楽家の名を並べましたが、この人たちに共通することが1つあります。国籍も時代も違いますが、1つだけ共通するのは・・・「音大」を出てはいないんですね。

 というより、この人たちの時代、音大なんてものがそもそも存在していなかった。音楽の鍛錬はもっと家伝・口伝・口承伝統的で、その分学校で単位さえとればいいようなごまかしは存在せず、終わりのない修練で大変な時代でもあったわけです。

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川野 幸夫 ヤオコー 会長