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変化の時代である現代のリーダーに求められる教養

古代ローマの賢帝を形作った「帝王学」

2013年4月22日(月)

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 様々な分野の方々と、リーダー育成の議論をする機会がある。

 リーダーは育つものか、育てるものか。両方の側面があろうかとは思うが、育つ環境を整える、ということも考えれば、リーダー予備軍をより多く輩出するためにできることは、確実に存在する。

 こういった議論と育成の試みを通じて、そして素晴らしいリーダーだなと感心させられた方々との接触から得られた個人的な確信が1つある。それは、リーダーにとっての「教養」というものの重要性だ。

人口爆発が引き起こした様々な変化

 このコラムでも何度も触れてきたが、我々は「変化の時代」を生きている。安定的なパラダイムがいったん崩れ、次の安定的状態が出来上がるまでの「つなぎの時代」と言ってもよい。

 巨視的に見れば、20世紀後半から21世紀を生きる人々は、地球の人口爆発の後期を経験していることになる。英国の経済学者、アンガス・マディソン氏によれば、紀元0年からの1000年には、人口は6分の1増えただけだった(約2億3000万人から約2億7000万人への増加。出所:OECD「経済統計で見る世界経済2000年史」)。これが、紀元1000年からの1000年には、実に、約22倍になった。

 その増加の大部分は、第1次産業革命を終え、それまでにない経済成長が始まった1820年以降のものだ(1000年から1820年までに、世界の人口は約7億人増。その後、2000年までの間に、約49億人増えている)。

 国連の推計によれば、今世紀後半以降、人口増加ペースは低下し、21世紀末には場合によっては人口増加が止まるかもしれないと想定されている。

 従って、現在は、18世紀後半から始まった人口爆発の、後半から最終段階にあると言ってもよかろう。

 そして、人口爆発は、サステナビリティーの問題をはじめ、様々な変化を引き起こす。

 人口増加と教育普及。この2つが合わさって起こる新興国の工業化は、その1つの表れだろう。当然ながら、新興国が工業化することで、先進国の産業構造は変化せざるを得ず、中流層への賃金低下圧力も強まる。

 もっと、足元を見ると、米国一極集中、パックスアメリカーナという国際秩序が崩れ、中国、インドをはじめとする新興国も交えた多極化の時代へのシフトも始まっている。もちろん、新たな秩序はまだ見えていない。

 これら以外にも、情報とネットワーク技術の大きな進歩、金融経済の巨大化……。思ってもみなかったような変化をもたらすものの、それらがどういう安定した新パラダイムを生み出すのかが見えていない。そうした構造的要因がいくつもある。

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「変化の時代である現代のリーダーに求められる教養」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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