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「女性手帳の次は、恋愛手帳?」 少子化政策に透ける “オヤジ”の本音

女性をも気がつかないうちに絡め取る超オヤジ的発想の力

2013年5月14日(火)

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 今回は、やはりこの話題に触れねばならない。なぜ、こうも毎週毎週、「じぇ、じぇ、じぇ~」と悲鳴を上げたくなることばかりが発表されるのか。

 はい、このコラムの前回をお読みになった方はお分かりですね。先日発表になった、「女性手帳」導入に関してです。

 とはいえ、既に話題になりすぎて食傷気味の方も多いと思うので、「女性手帳」の是非を考えるのではなく、なぜ、こうも次から次へと、違和感を覚える政策ばかりが発表されてしまうのか? ということについて考えてみようと思う。

 とはいえ、女性手帳導入が、今回のテーマ選定の起爆剤になったことは確かなので、この件に関して私の考えを本論に入る前に書いておきます。

 念のため、ご存じない方のために説明しておくと、『女性手帳』の導入は、内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」(議長・森雅子少子化担当相)が先週発表したもので、6月に政府が発表する「骨太の方針」に盛り込む方向で調整している。

 女性を対象に、10代から身体のメカニズムや将来設計について啓発し、30代半ばまでの妊娠・出産を人生設計に組み込んでもらおうというのが狙いだ。

若年層に絞った“少子化対策”に覚えた違和感

 「少子化危機突破タスクフォース」は今年3月に立ち上げられた時点で、少子化対策は若年層にターゲットを絞ると断言。女性手帳のほかにも、若年層の恋愛調査の実施、婚活イベントへの財政支出、若年の新婚世帯の住宅支援、などを順次実施していくという。

 このニュースが報じられる数日前に、厚生労働省の研究班が、「不妊治療の公的助成に年齢制限を設ける場合、39歳以下とするのが望ましい」とする報告書を提出し、同省と金融庁がそれぞれの会議で検討することになったとの報道もあったので、今回の発表の裏にはそうした事情も絡んでいるのかもしれない。

 いずれにしても、少子化タスクフォースの狙いをかなり乱暴に言うと、「さっさと女性は結婚し、子供を産み、仕事もしなさい! そのためには、婚活もサポートをしますよ」ということなのだろう。

 40をとっくに過ぎている私は、タスクフォースのターゲットにも何にもなっていないし、期待もされていないわけだが、無理やり嫌いな食べ物を口に突っ込まれたような、妙な気持ちの悪さを即座に感じてしまった。うん、女性手帳がいいとか悪いとか頭が判断する前に、生理的な反応が生じてしまったのだ。

コメント73件コメント/レビュー

出生率が2をきった時点で、手遅れなわけだが、そんな手帳でどうにかなると本気で信じているんだろうか。■女性が出産する・しないは、「自由意思」なんですよ。不妊治療の高年齢化の問題とは別なんだよね。現体制の維持のためだけに女性を「利用」しようというのが透けてみえるから反発されるんだ。一方で、「小梨」なんて隠語で独身は小さくなってろ的な酷い対立をうむ。「今の」社会制度を永遠不滅に崇めなきゃならんのか?■自分が死んだ後に制度が破綻しようが知ったこっちゃないと、女性の大半がアナーキーな考えに進まないとも限らないよ? 現社会制度を持続したいんなら、若い女性に「生んでください」とお願いする姿勢ってもんが必要だと思うけど。なんだかんだ言って、出産は、それこそ、生む人間の生物的資源をすべてかけるものなんだから。「女性手帳」ごとき配ったくらいで生んでくれるかね。ちなみに、私は、年金・国保は税金だと思ってます。自分がもらえるとは期待していないし、病気になっても医者に行かないしね。(2013/05/21)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「女性手帳の次は、恋愛手帳?」 少子化政策に透ける “オヤジ”の本音」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

出生率が2をきった時点で、手遅れなわけだが、そんな手帳でどうにかなると本気で信じているんだろうか。■女性が出産する・しないは、「自由意思」なんですよ。不妊治療の高年齢化の問題とは別なんだよね。現体制の維持のためだけに女性を「利用」しようというのが透けてみえるから反発されるんだ。一方で、「小梨」なんて隠語で独身は小さくなってろ的な酷い対立をうむ。「今の」社会制度を永遠不滅に崇めなきゃならんのか?■自分が死んだ後に制度が破綻しようが知ったこっちゃないと、女性の大半がアナーキーな考えに進まないとも限らないよ? 現社会制度を持続したいんなら、若い女性に「生んでください」とお願いする姿勢ってもんが必要だと思うけど。なんだかんだ言って、出産は、それこそ、生む人間の生物的資源をすべてかけるものなんだから。「女性手帳」ごとき配ったくらいで生んでくれるかね。ちなみに、私は、年金・国保は税金だと思ってます。自分がもらえるとは期待していないし、病気になっても医者に行かないしね。(2013/05/21)

女性手帳を作るなら男性手帳もつくるべきという発想にはいたく賛成ですね。その他の部分には、残念ながら、違和感だらけなのですが。女性が35を過ぎたら健康な子供を出産できる確率が激減するといった科学的根拠のある事実は、男性も知るべきでしょう。だらだらと結婚を先延ばしにせず、彼女が20代のうちに収入がまだ少ないとか言い訳せずにすぱっと結婚して、やれるかやれないかじゃなく、父親をやるしかないんだっていう責任感を持たせる。女性には、母親になれるかなれないかじゃなく、なれって強要しておいて、男はいつまでも中二の夏のままでいいっておかしい。ついでに、これは父兄世代も知るべきです。ろくな収入もないのにとか、ろくでもない相手との結婚など許さんとか、口を挟んで、子供の結婚をダメにしてしまう親も多いことでしょう。少子化対策として再教育が必要なのは、決して、若い女性だけではありません。女性手帳がらみの少子化対策、そこを履き違えているせいで、河合さんを筆頭とした一部の女性たちから、女性差別みたいな反感をもたれるのではないかと思います。出産についての教育そのものは、必要だと思います。若い女性にはキャリアよりもまず出産を優先してもらわないと、本来ダメなんですよ。でも、そのためには女性だけでなく、新夫が若い妻と幼い子供を『真面目に働けば養える』社会でなくてはいけない。真面目に働いても競争に勝てなきゃ駄目な社会はお話になりません。世代間格差で若者に金が回らない社会じゃお話にならないのです。結局、ネズミ講社会の変革に必要なのは、既得権をガッチリ握って若年世代を奴隷にしている高齢層の意識改革であって、数も少なく力も弱い、若い女性だけ啓発してどうするのかって話ですよね。父親として家族を支えるべき若い男性の雇用改善、賃金の改善、責任感の改善。もっと優先的に、やらなきゃいけないことはいっぱいある。(2013/05/21)

知識があっても人生設計をしても、人生ってそんな思い通りにいくもんなのですか? みんな、子供のころ、あるいは若いころに思い描いた通りの人生を本当に歩んでいるの? (2013/05/19)

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井上 礼之 ダイキン工業会長