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大学生を“自殺”にまで追い詰める「就活威嚇社会」の異常

正解だけを求めるマークシート方式の教育から改めよう

2013年5月21日(火)

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 学生たちの元気がない。いや、おびえている―─。そう、おびえていて、若者“らしく”ないのだ。

 「みんな就活が怖いんですよ。大学で競うのは、いい会社に内定をもらえるかどうかです。大学は就活のために行く場所ではないはずなんですが、現実にはそうなっている。昔はうちの大学には、世の中を斜に見るような生意気な学生が多いのが特徴だった。私も卒業生なんですけどね(笑)。今は、そんな学生は天然記念物ものとなってしまった。素直とか、おとなしいといえば聞こえがいいですけど、日本のおかしな就活レースが、学生たちをがんじがらめにしてるんです」

 知り合いの大学教授は、“らしく”ないという極めて感覚的な私の言葉を聞いて、こう話してくれた。

 そういえば、つい先日も「東大に入学したばかりの新入生の6割が、就活に不安を覚えている」なんて報道があった。

 在学生で作る公益財団法人「東京大学新聞社」が今春、全新入生3153人を対象に、「就活に不安を感じるか」と聞いたところ、16%が「とても不安」と答え、42%が「やや不安」と回答したのだ。

年々ひどくなるシューカツの異様度

 確かに、私の講義(キャリア教育とは直接関係のない講義内容)でも、授業の感想などを書かせるレビューシートに、就活相談をする学生は多い。

 「就活を成功させるには、何が一番大切なんでしょうか?」
 「就活で、どうやってブラック企業を見極めればいいのですか?」
 「就活の時にどういう話し方をしたら、好印象を持ってもらえるんでしょうか?」

 もし、漫画の吹き出しみたいなのが現実に見えるとしたら、学生たちの頭の上には、常に“シューカツ”の文字がのしかかっているに違いない。

 これまでにもシューカツの奇妙さについて何回か書いてきたけれど、その奇妙さが年々ひどくなり、今や脅威となって学生たちに襲いかかっている。

 まさしく、“就活威嚇”時代。就活の結果で、その後の人生のすべてが決まると思い込む大学生たちが大量に発生している異常な社会が、今、ここにある。

 そこで今回は、“就活威嚇”時代について考えてみようと思う。

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「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「大学生を“自殺”にまで追い詰める「就活威嚇社会」の異常」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト