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「出世はイヤ!スキルアップもしない?」 若者が望むキャリアアップの“謎”

環境が変わるだけで別人になれるなんてことはない

2013年6月25日(火)

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 「キャリアアップしたいって言うくせに、出世はしたくないってどういうことなんだ? 訳が分からないんだよなぁ」

 「うちの部下は、キャリアアップしたいとか言って、転職していったぞ」

 「つまり、会社にいたんじゃ、キャリアアップできないってことか?」

 「そ、そうなんですか? 私、実は高卒だったんで、かなり頑張って管理職になったんですけど。これはキャリアアップと言わないってことですか?」

 「出世っていうと、すっかりネガティブにとらえられるようになったけど、キャリアアップと何が違うんだ?」

 「やっぱり、キャリアアップ=転職ってことか?」

 「(全員)う~む……。分からん」

 しょっぱなから、飲み屋でのやり取りのような始まり方だが、これは先日に開かれた企業の部長クラスの方たちとの会合での一コマだ。

 部下との関わり方や育て方についての話になった際に、「キャリアアップ」という、今では誰もが知っている言葉が「???」ってことになったのである。

いまひとつよく分からないキャリアアップの真意

 キャリアアップ──。数年前からよく耳にするようになった言葉だが、実は和製英語である。

 巷には「キャリアアップのための転職の勧め」とか、「キャリアアップできる資格100選」といった本やら雑誌やらがあふれ、転職の理由にキャリアアップを挙げる人たちも少なくない。

 1~2年ほど前からだろうか。30代の方たちをインタビューすると、「キャリアアップしたいので、転職を考えている」とか、「キャリアアップするには、人脈が必要なんで、今は人脈づくりにいそしんでいます」なんて話を聞くことが多くなった。

 今まで「キャリアアップね~」などと突っかかりながらも、何となくスルーしていたけれど、確かに冒頭の部長さんたちが首を傾げたように、キャリアアップが何を意味するのかいまひとつ釈然としない。

 将来が不確実で、これまで安泰と信じられてきたものの賞味期限が切れ、いつ「もう、い~らない!」とポイされてしまうか分からない世の中だ。

 自分でキャリアを磨いていくことは大切かつ必要なこと。だが、だからといって、転職が必要なんてことはないだろうし、そもそも「キャリアアップ」を願う人たちは、何をもってキャリアアップと考えているのだろうか?

 キャリアアップという言葉の意味さえ、いまひとつ分からなかったりもする。そこで、今回は、「キャリアアップの謎」について、考えてみようと思う。

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「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「出世はイヤ!スキルアップもしない?」 若者が望むキャリアアップの“謎”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト