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今日のビジネスを形作った50のアイデアとは?

現代の課題は製造業でなくサービス業の生産性革新

2013年7月22日(月)

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 半ば私事で恐縮だが、ボストンコンサルティンググループ(BCG)は、今年で創業50周年を迎えた。この記念活動の1つとして、英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が最近出した“The fifty ideas that shaped business today (今日のビジネスを形作った50のアイデア)”という小冊子作りに協賛させていただいた。

 FTの編集者、コラムニストを中心とする書き手が、現代ビジネスの根幹を形成した50のアイデアを、パンチの効いた短いコラム50編で紹介するという趣向である(ご興味ある方は、http://www.ft.com/intl/reports/50ideasにアクセスすれば、英語の原文をご覧いただけます)。

 50のアイデアは、13の項目グループごとにまとめられていて、その中で目を引いたのが、"Industrial Process"というグループ。産業のプロセスを大きく変えたいくつかのアイデアが、今日のビジネスの姿を作り上げるうえで、大きな役割を果たした、ということだろう。

製造業全般の生産性革新をもたらしたPLC

 例えば、プロセス・イノベーションという項。1968年に、米国人ディック・モーレーが率いるエンジニア集団が、史上初のPLC(Programmable Logic Controller)の雛型を作成した。このPLCが大規模製造業のプロセス生産性を、劇的に高めることになったのだ。

 それまで、製造プロセスには、人間の介在が不可欠であった。ラインの状況を見ながら、時間調整のため、いったん流れを止める。あるいは、適切な化学反応が得られるように、温度を上げる。こういった製造プロセスを「読み」、「判断し」、「必要な介入をする」という部分は、人間の役割であり、連続生産やスピードアップのボトルネックになっていた。

 ところが、センサーなどの入力デバイスとつながったPLCは、得られた情報に応じて判断し、多数のアクチュエーターなどの出力デバイスを通じて、瞬時に複数の調整・介入を行う。コンピューターの進歩とともに、最初は米ゼネラル・モーターズ(GM)の一部の組み立て加工ラインで使われ始めたPLCが、鉄鋼やプラスチックなどのプロセス産業も含めて、幅広い業界で使われるようになった。これが製造業全般の生産性革新につながるプロセス・イノベーションをもたらした「アイデア」だ、という内容である。

 言われてみればその通りで、センサー、コンピューター、アクチュエーターという組み合わせによる自動化のメリットは計り知れない。PLC自体の存在が今では当たり前になっているので、なかなか意識することはないのだが、これを50のアイデアの1つに挙げるのは、趣味が良い気がする。今年2013年は、ヘンリーフォードがT型フォードの大量生産ラインを作ってから、ちょうど100年ということでもあるし。

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「今日のビジネスを形作った50のアイデアとは?」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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