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「残業は無能の証拠?」 部下を奴隷化するブラック上司

生の声を丹念に集めなければ見えてこないその実態

2013年8月20日(火)

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 とうとう国が「ブラック企業」の実態調査に乗り出すことになった。といっても、「ブラック企業」とお題目をつけたのは、調査実施を報じたマスコミである。正式名称は、「若者の『使い捨て』が疑われる企業等への取組を強化」。厚生労働省が行う予定だ。

 使い捨て―って。定義があいまいな“ブラック企業”という言葉を使うよりもマシ、と考えて付けたのかもしれないけれども、コンタクトレンズでもあるまいし、政府が行う調査に使われるような言葉なのだろうか? 

 役人の感性の問題なのか、それともこんなセンセーショナルな文言を、政府が使わなきゃならないほど、社会がギスギスしているってことなのか。あるいは、「若者」を守りたいという政府の本気度をアピールしたかったのか。真意は分からない。

 ただ、その調査内容を見る限り、使い捨て、なんて言葉も、若者、に限定する必要性も、さらには、その本気度も、ちっとも感じられない、ごくごく普通の調査で、少々がっかりしてしまった。

がっかりした国の“ブラック企業”実態調査の中身

 以下が、厚労省が発表した具体的な調査内容で、大きく3つの項目に分けられている。

1.長時間労働の抑制に向けて、集中的な取組を行う。
(1)若者の「使い捨て」が疑われる企業に重点的な監督指導
(2)過労死等事案を起こした企業等に、再発防止取組を徹底
(3)重大・悪質な違反が確認された企業などは、送検し、公表する

2.相談にしっかり対応。
 9月1日に、若者の「使い捨て」が疑われる企業などに関する『電話相談』を実施

3.職場のパワーハラスメントの予防・解決を推進。
 パワハラによって若者を使い捨てにすることをなくすべく、労使をはじめ関係者に幅広く周知・啓発する。

 対象は、離職率が高かったり、長時間労働で労働基準法違反の疑いがあったりする全国の約4000社。調査が実施される9月を、「過重労働重点監視月間」とし、田村憲久厚労相は「若者を使い捨てにするような企業をなくしていきたい」と述べた。

 まぁ、これで救われる若者が1人でも増えればいいと思ってはいるが、それでもやはり苦言を呈さずにはいられない。だって、最近は若者が「辞めたい」といっても辞めさせない、離職率の高さだけでは見抜けない悪質な企業も存在するのだから。

コメント48件コメント/レビュー

サービス残業は労働者側の違反とのコメントがあったが、反対である。人事権を持つ人間が部下を呼びつけ何でできないんだとせまって反論できると思っているのだろうか。そういう上司に限って「いいからやれ」(一応命令、でも無給の圧力)で部下が行き詰っていてもアドバイスができない。詳細な指示ができない。私はいくつかの会社を渡り歩いたがどこにでもこういう上司がいる。そして反論して私のようになる。御用組合も役立たず。労基にたれ込んだら会社が機能しなくなり皆が失職する。(2013/08/27)

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「「残業は無能の証拠?」 部下を奴隷化するブラック上司」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

サービス残業は労働者側の違反とのコメントがあったが、反対である。人事権を持つ人間が部下を呼びつけ何でできないんだとせまって反論できると思っているのだろうか。そういう上司に限って「いいからやれ」(一応命令、でも無給の圧力)で部下が行き詰っていてもアドバイスができない。詳細な指示ができない。私はいくつかの会社を渡り歩いたがどこにでもこういう上司がいる。そして反論して私のようになる。御用組合も役立たず。労基にたれ込んだら会社が機能しなくなり皆が失職する。(2013/08/27)

当社のあの人のことを書いているのではないかと錯覚するほどこのブラック上司に似ています。恐ろしい位。こうしてみると世間共通の問題マネージャがはびこっていることになるが、これは個人の力では解決不能、絶対。労働組合の力も???。以前の会社では退職する際に労働基準局にたれ込んでお上の取り調べが入り、その後改善された例があるがこの会社では部長=役員だから監視の目が無い。通常部長職が最も各種規制を逸脱しやすいが(人事権と予算権を持ちながら監視者が役員しかおらず手薄になるため)現状では監視は無しに等しい。(2013/08/27)

そもそも、最近のブラック何某という言い方がいかにも日本的な平和ボケを現しているようで非常に嫌いなのですが、記事を拝見して確かに、問題となる上司・・・部下への要求が厳しいのではなく、仕事丸投げでコミュニケーションをちゃんと取っていない・・・についての問題点はよく分かりました。確かにこれは問題でしょう。しかし、相変わらず河合さんの論調は甘ったれてますね。小職が感じるのは若者の言い分ばかりヘコヘコ聞いていたら(聞かないのは論外としても)、日本という国は本当に潰れてしまう、ということ。全てとは言いませんが、多々見られる甘ったれの若者たちの被害者意識を増長させるだけでは何も解決できないと思います。(2013/08/23)

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