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「私は“オネエ”じゃないの!」 黒一点の彼らが抱える「男性問題」の深淵

「男だから」というイメージで機会が奪われる男社会以上の不条理

2013年8月27日(火)

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 今回は、「男性問題」を取り上げようと思う。

 男性問題といっても、何も私の男関係のいざこざではありませぬ。男性問題は、「男性差別」と呼ばれることもある男性への“イメージ”から生じる問題である。

 日本経済新聞8月8日付け朝刊の1面に、「うわぁ! ついにそういう時代になったか!」と、思わず叫んでしまった記事が掲載された。次は記事の書き出しである。

 「皆様、離陸いたします」。全日本空輸の客室乗務員、二川恒平(27)が着席すると近くの男性乗客が舌打ちした。「女性の客室乗務員と話すのを楽しみにしてたのに」。つぶやきが聞こえたように思えた。

 そう。この記事では、“男性客室乗務員(CA)”が、写真入りで取り上げられていたのである。

5000人以上の女性CAの中にたった7人の男性CA

 今から20年以上前の私がまだ、全日空(ANA)にいる頃。男性のCAを入れるかどうかについて議論が持ち上がったことがあった。

 当時、日本航空(JAL)には男性パーサーが乗務して、海外のほとんどのエアラインにもパーサーやスチュワートなど、コックピットクルー以外の男性が乗務していた。

 一方、ANAは女性だけ。社内の男性CA肯定派は、「女性だけのエアラインだと、ハイジャックとか狙われやすい」と防犯上の懸念を指摘。反対派は、「いや、サービスという点では女性だけの方が、“ウリ”になる」といった具合で、意見は真っ二つに割れた。

 もっとも、これはあくまでも現場レベルでの話。実際に会社の経営レベルで、どの程度の議論があったのか、いや、それ以前に、そんな議論が持ち上がっていたのかさえ、下っ端だった私には分からない。

 いずれにせよ、私にはかなりのセンセーショナルな記事だったので、慌てて同期(今も飛んでいます!)に、「いつから男性CAできたの?」と確認のメールを送った。すると、何と10年も前に総合職の男性から希望があれば、3年ほどCAとして働いてもらい、その経験をその後に生かす制度ができたということだった。 

 10年も前なのか……。現在、5000人以上の女性CAの男性CAは7人。少ない。かなり少ない。ちょっと想像しただけでも、「大変だろうなぁ」なんて思ってしまった。

 何しろちょっとばかり年齢を重ねているだけでも、「ちっ、オバサンか」なんて声が聞こえたような気がする世界だ。

 「女性の客室乗務員と話すのを楽しみにしてたのに」。つぶやきが聞こえたように思えた――。

 これは、乗機されたお客様のホンネなのかもしれない。

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「「私は“オネエ”じゃないの!」 黒一点の彼らが抱える「男性問題」の深淵」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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