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「希望を持てた?」 五輪開催に浮かれる人に感じた“距離”

真の希望を教えてくれた佐藤真海選手の言葉

2013年9月17日(火)

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 「希望をつくることができた」
 「希望を持つことができた」
 「希望の明かりが灯った」

 あちらこちらで踊る“希望”の文字。

 「15万人の雇用を創出」
 「3兆円の経済効果」(東京都試算)
 「95兆円の経済効果、国土強靱化計画も進めば総額150兆円」(大和証券)
 「0.5ポイントアップのGDP成長で、4兆2000億円」

 様々なところが算出する“数字”のオンパレード。

 東京での開催が決まった五輪が行われる7年後の2020年、私たちはどうなっているのか? 私たちは何をしているのだろうか? はたまたニッポンはどうなっているのか?

 そんなあんなで今回は、「7年後の希望」について、考えてみようと思う。

朗報のはずなのになぜかザラつく気持ち

 とテーマを設定してはみたものの、どうもうまく書ける自信がいつも以上にない。なぜなら、私は今の空気に、少々戸惑っているからだ。

 つまり、この原稿は「よし、希望がわいたぞ! 雇用が増えるぞ! 景気が上向くぞ! ワッショイ、ワッショイ!」というトーンには、多分ならない。日本中が歓喜に満ちている中で冷めた感じで申し訳ないのだが、そんな気分に私はない。

 もちろん東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるのは、純粋にうれしい。一流のアスリートたちのプレーをこの目で見たい。一生に一回あるかないかの貴重な機会を、勝ち取ってきてくださった招致団の方たちには心から感謝している。

 ここに至るまでにはいろいろとご苦労があっただろし、もし招致に失敗したら「ホラ、言ったことか。税金の無駄遣いだ!」とたたかれまくるリスクは、前回の招致以上にあったはずだ。

 加えて、「ビジネスチャンス到来!」と、過剰なまでにボルテージを上げている人があっちこっちにいることも、それはそれで歓迎すべきことである。

 少なくとも株価のチャートとにらめっこし、一喜一憂しているときとは全く違う。「この波に乗って、何かやってやるで!」と行動に移す人が増えれば、日本の空気にも活気が出る。

 それに、「アンダーコントロール」という安倍晋三首相の発言に対してネガティブな意見もあるが、一国のリーダーが世界と“約束”した以上、これまで遅々として進まなかった福島の原発問題、被災地の復興に、政府が今までよりもきちんと取り組んでくれるものと、個人的には信じてもいる。

コメント41件コメント/レビュー

前半の話と後半の話、どうもつながっていないかに感じました。それぞれよい内容だっただけに、無理矢理くっつけた感じで、結局何が言いたかったのかがはっきりしなかったかに思えました。惜しいです。 正直、東京でオリンピックを開催することで、一般人にどういうメリットがあるか感じられません。政治家⇒自分の成果として自慢になる、建設業⇒工事が増える、スポーツ選手⇒スポンサーがついたり強化資金が増える、といったことはあるかと思いますが、一般人⇒一流選手を間近で見られる、ということはあるのかもしれませんが、そんなに見たいなら個人で見に行くべきで、税金を使うべきなのか、というところには疑問はあります。 まぁ、とくに最近つけ上がってきている近隣諸国に対して、「うちは2回目だけどね、先進国だから」と言えることが、国際社会の中でも主導権を取るのに役立つ、ということであれば私も大賛成ですが。。。(2013/09/25)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「希望を持てた?」 五輪開催に浮かれる人に感じた“距離”」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

前半の話と後半の話、どうもつながっていないかに感じました。それぞれよい内容だっただけに、無理矢理くっつけた感じで、結局何が言いたかったのかがはっきりしなかったかに思えました。惜しいです。 正直、東京でオリンピックを開催することで、一般人にどういうメリットがあるか感じられません。政治家⇒自分の成果として自慢になる、建設業⇒工事が増える、スポーツ選手⇒スポンサーがついたり強化資金が増える、といったことはあるかと思いますが、一般人⇒一流選手を間近で見られる、ということはあるのかもしれませんが、そんなに見たいなら個人で見に行くべきで、税金を使うべきなのか、というところには疑問はあります。 まぁ、とくに最近つけ上がってきている近隣諸国に対して、「うちは2回目だけどね、先進国だから」と言えることが、国際社会の中でも主導権を取るのに役立つ、ということであれば私も大賛成ですが。。。(2013/09/25)

「二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。一人は泥を見た、一人は星を見た。」(フレデリック・ラング・ブリッジという詩人の詩の一節だそうですが)五輪到来という明らかな機会・チャンスに対して、それを機会ともチャンスとも捉えず、冷笑しかできない人物を上司としたくはないなあ。確かに挑戦が必ず成功するとは限らないが、少なくとも挑戦しなければ成功することもない。そして挑戦する機会とは、そこらに転がってはいない。挑戦がない分、大過なく過ごせるかもしれないけど、それ以上に自分を腐らせそうだ。世の中を批判する自分はかっこいい!というつまらない、魅力のないメンタリティの持ち主にならないためにも他山の石とすべき、という意味以上の価値はないコラムと言える。(2013/09/24)

批判記事に対して、「いちゃもん」「心が貧しい」というレッテルを貼るしかないということは、自分たちが後ろめたいことをしている自覚があると自白するようなものです。被災地復興の名目で全国から絞りとった金で、東京オリンピックなんですがら、そりゃ、多少なりとも恥を知っている人なら、後ろめたいと思うものですが、そこで、潔く「これはペテンだ」とは認めずに、東北復興資金を横領して楽しもう、それが愛国心だ。と、愛国無罪に逃避する。2020年まで、原発問題は、解決を意図的に送らせて秘匿する方向に動くのは確実です。実際、誘致前には、誘致の障害になるからという理由で、汚染水対策が全面的に禁止されました。対策を実施すると事実を報告しなければならなくなるので、汚染土壌ではなく、汚染水流出の防止計画のほうを凍結したわけです。しかも、政府は、汚染水という表面を流れているだけの問題ではなく、実際に大気中にむき出しになっている破壊された核燃料の処理については、一切の対策を計画していません。2020年まで、このまま逃げる気満々。で、こういう批判をすると「左翼」とか「非国民」と言われる。でも、放射線障害は右翼にも左翼にも金持ちにも貧乏人にも等しく起こります。放射能さんは「この人は愛国者だから殺さないでおこう」なんて配慮はしません。政府からどんなに脅されても、放射性物質は自然法則にそって放射線を出し続けます。でも、文科系の愛国者は、国家権力や恐喝によって、自然法則を変更できるという信仰を持っている。オリンピックごっこも、その信仰の一種にすぎんのです。国威掲揚の手段として用意されたオリンピックの儀式の多くはベルリンオリンピックで作られたもの。最初から、胡散臭い事この上ないイベントです。おまけに、今は商業主義。クリーンとかアマチュアとは、大嘘にも程がある。信じるならバカだし、嘘だと知りつつ浮かれているなら悪党ですね。(2013/09/22)

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