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「男のくせに…」はセクハラ? NGワードが生む人間関係の崩壊

「あれもダメ」「これもダメ」で職場のコミュニケーションが希薄化

2013年11月26日(火)

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 「男ならしっかりしろ!」――。
 どうにか踏ん張ってほしくて、ついついこんな言葉を、部下に言ってしまうことがある。

 「結婚はまだなの?」――。
 女性部下のキャリアパスを考えるあまり、女性上司だからこそ確かめてしまうことだってある。

 なのに、そんなメッセージさえも「セクハラ」になってしまうのだそうだ。

 「男のくせに」「結婚まだなの」―同性間セクハラも禁止――。  こんな見出しが、先日、読売新聞の一面で大きく報じられた(11月16日夕刊、以下抜粋)。

 厚生労働省は、セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)の対策を強化する。
 男女雇用機会均等法の指針や施行規則を見直し、同性間の嫌がらせや、企業が結婚や出産を理由に一般職から総合職への職種転換を拒むことを禁止する。年内に指針などを見直し、2014年7月から実施したい考えだ。
 指針は、セクハラに該当する言動や企業に求められる対応などを具体的に示したものだ。厚労省は今回の見直しで、例えば、男性上司が部下に「男ならしっかりしろ」「男のくせに」などと「性別役割分担意識」に基づいた発言をしたり、女性上司が女性の部下に「結婚はまだなの?」「子供は?」と尋ねたりすることをセクハラにあたると明示する。

 「セクハラ(セクシャルハラスメント)」という言葉が、世の中で一般的に使われるようになったのは、今から20年ちょっと前の1989年。それはその年の新語・流行語大賞の新語部門・金賞を受賞するほど、当時の人びとの心を揺さぶる言葉だった。

 広まるきっかけとなったのは、福岡の出版社に勤める32歳の女性編集者が起こした裁判である。

 この女性が社内で好評価を受けていたことに嫉妬した、37歳の男性編集長が、「○○さんはふしだらな女で、水商売の方が向いている」などと悪評を振りまき、さらには、彼女の異性関係が原因で、「会社の取引先を失った」などと圧力をかけ、退職を迫った。

 この上司の嫌がらせにたまりかねた女性は、社長や専務に「編集長の嫌がらせを止めてほしい」と申し出た。ところが、である。

 なんと、「編集長とうまくやっていけないなら、任意退職すべし」と、批判の矛先は“その女性”に向けられてしまったのである。

 「なぜ、私が会社を辞めなきゃならないんだ? 何ひとつ、悪いことはしてないじゃないか」――。悪もの扱いされる不条理に耐えられなかった女性は、名誉毀損で訴えたいと弁護士に相談。これが“セクハラ裁判”と、なったのである。

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「「男のくせに…」はセクハラ? NGワードが生む人間関係の崩壊」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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