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アフリカに立つ100万人の中国人

平野克己・アジア経済研究所上席主任研究員と考える「アフリカビジネス」(その1)

2013年12月19日(木)

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 2013年はアフリカビジネスに沸いた1年でした。6月には横浜で「第5回アフリカ開発会議(TICAD5)が開催されました。私自身、ケニア、モザンビークの現地を2週間にわたって取材し、アフリカのビジネスの現場を見て回りました。

 そこで知ったのは、アフリカと日本のビジネスに関する温度差です。

 アフリカへ熱視線を送る日本企業は増えるばかり。現地に行くと実感します。一方で、日本に暮らしている我々から見ると、まだまだアフリカは遠い存在。大草原を走る野生動物や、テレビで見た飢饉に苦しむ子供たちのイメージばかりが強いのではないでしょうか。

 アフリカの経済に世界がいま注目しているのはなぜか。そして日本人が、日本企業が、アフリカで何ができるのか。

 今回は、アフリカ研究の権威でいち早くアフリカ経済に照準を合わせてきた、平野克己・アジア経済研究所上席主任研究員に、「アフリカ経済学」について教えていただきましょう。

(写真:大槻 純一、以下同)

池上:今年2月、ケニアとモザンビークに行ってきました。その取材時のバイブルとなったのが、平野さんの著作『経済大陸アフリカ』(中公新書)でした。

 アフリカへ向かう飛行機の中で、夢中になって読ませていただきました(笑)。正直言って、本書を読むまで、アフリカとビジネスという2つのキーワードが、これほど密接につながっているとは思っていませんでした。

平野:それはありがとうございます。アフリカのビジネスや経済に注目が集まるようになったのは、とても嬉しいことです。かつてアフリカに関する書籍というと、援助研究か農村研究をテーマにしたものくらいしかありませんでした。

 アフリカ関連本は初版を少し刷ったら絶版になり、すぐ手に入らなくなってしまうので、発刊したらすぐに買わないといけなかったんです(苦笑)。アフリカのビジネス、経済の話が普通にされるようになり、関連書籍が本屋さんに並ぶ。隔世の感があります。池上さんも新著を出されましたね。

池上:はい(笑)。

平野:で、どうでした。実際にアフリカを訪問されて。

アフリカは儲かる、それは世界の常識だった

池上:まずとてつもなく大きい、ということを実感しましたね。2013年2月時点では、アフリカ北部のアルジェリアでテロが起きて日本人が亡くなりました。そのため、「ケニア、モザンビークに行く」と話すと、周囲から「池上さん、大丈夫ですか?」と訊かれました。赤道直下のケニアとさらに南のモザンビークと、アルジェリアとは数千キロも離れているのですけれどね。

平野 克己
アジア経済研究所上席主任研究員

平野:たしかに、アフリカがとてつもなく大きい、ということが、案外、普通の日本人は実感していないかもしれません。日本列島の80倍あります。

池上:ええ。一方で、アフリカ大陸が今、ビジネスの面で熱いぞ、という一点に関しては、ケニアでもモザンビークでも共通の匂いを感じました。すでに中進国を目指そうとしているケニアと、これから世界最貧国から脱しようとしているモザンビークでは、ステージがかなり違うのですが、海外からさまざまな企業が進出し、インフラからITに至るまで、多様な分野でビジネスが動き始めている、という点は一緒です。このアフリカビジネスの熱気、いつから生まれたものなのですか?

平野:実はけっこう前からなんです。アフリカに投資すると利益率が高いぞ、という話は、1990年代から言われていたこと なんです。

池上:90年代ですか。それはずいぶん早くから注目されていたんですね。でも、多くの日本人は、それを知らなかった。

平野:そうなんです。当時の国連の報告書などにちゃんと書かれていたのですが、日本企業がほとんど反応しなかった。このため、日本では知られることはなかったんです。

池上:なぜですか?

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「アフリカに立つ100万人の中国人」の著者

池上 彰

池上 彰(いけがみ・あきら)

ジャーナリスト

1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道局主幹を経て、2005年3月よりフリージャーナリストとして活躍中。2012年4月から東京工業大学で東工大生に「教養」を教えている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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