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優しい天才の時代がやってくる

2014年1月8日(水)

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 人間とはなんと都合のいい動物でしょう。社会が怪しくなった途端に、天才の登場を期待する。自分はさておき、誰かが社会を変えてくれると信じているのですから。そういうお国柄なのか、リーダーシップ論や人材育成の議論が大好き。殊に、明快な物言いとグイグイ引っ張っていく人物。織田信長や小泉純一郎元首相でしょうか。老獪なところでは、聖徳太子や徳川家康。実行力の点では、平清盛や坂本龍馬。とまあ、おなじみのリーダー像が浮かびます。

 同様に、天才もお好み。空海、世阿弥、葛飾北斎、九代目市川團十郎、美空ひばりに川上哲治といった、その道の天才も揺るぎない評価を得ています。

 しかし、これらの天才はどこか風変わり。俗人とは一線を画しています。1997年のアップルのスローガン“Think different”もその典型。CMに登場した面々はまさに奇才たち。アインシュタイン、ジョン・レノン、エジソン、ヒッチコック、ピカソなど。

 確かに、この天才たちがいなければ世の中はこうなっていなかったでしょう。影響ははかり知れません。

 では、そういう天才いや奇才が現代に登場したとします。多くの人に受け入れられるでしょうか。社会を変える力になるでしょうか。

天才は社会を変える力になるのか?

 なかなか難しい問題です。戦後、一気に加速した経済の分業化。効率が目的だったとはいえ、それが人間の心まで分業化するとは思っても見ませんでした。

 自分の仕事しか見えなくなり、他者や他の事柄には無関心が蔓延。全体と部分がどう関わっているのかが見えにくい世の中になってしまいました。

 まさに木を見て森を見ず。俯瞰する力が減退したのでしょうか。そのせいか、やたらとチーム力が叫ばれる。個が乗り越えられない問題を、衆で解決するという方法です。

 その結果、求められるリーダー像も大きく変化。対話力、引き出す力、違いを認める力が、リーダーの資質として世界中でクローズアップされてきました。

 もちろん、こういう時代でなくとも必要な能力ですから、リーダーに求められるのも当然ですが。

 さて一方、天才の場合はどうでしょう。天才は変人と見られがちで、特殊なことしかできないと思われています。しかし、天才の天才たる所以は、物事の本質を最短距離で見抜くこと。なぜかはわかりませんが、俯瞰したものの見方ができるようなのです。

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「優しい天才の時代がやってくる」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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