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文化遺産登録で考えたWashokuの未来

最も適切なグローバル展開のあり方とは

2014年1月20日(月)

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 昨年12月4日に、ユネスコが日本食文化を無形文化遺産として登録する決定を下した。フランスの美食術などに続き、価値の高い無形文化として、その価値を認められたわけで、日本人の1人として、素直にうれしいと思う。

 さて、このニュースは、「和食」がユネスコの無形文化遺産に、という形での報道も多かったため、

― 指定された「和食」とは何か。会席料理だけなのか、郷土料理や家庭料理はどうか
― 我々の日常食だが、海外から入り日本化したもの、例えばラーメンやカレーはどうなるのか

 といった疑問が出て、ソーシャルメディアなどでも話題になっていたようだ。

 また、5~6年前に農林水産省主導で、海外の日本食レストランのうち、日本食とかけ離れたものを提供している店とそれ以外を区別する目的で、海外日本食認証制度のようなものが検討されたことも思い出す。

 この動きに対しては、上から目線で認証するという手法への反発があり、上に述べたような「日本化した」海外発メニューの価値も認めないのか、という議論も出ていたという記憶がある。

 要は、「何をもって、和食(あるいは日本食)とするのか」という大変難しい問いが、グローバルな土俵での和食を語る際に、必ず浮上するわけだ。

「何をもって、和食とするのか」という難題

 ユネスコの場合は、農水省の資料から提案内容を見る限り、「おふくろの味も含め、伝統的な社会慣習と密接に結びついた日本の食文化であり、必ずしも明確な範囲の定義はない」ということのようで、どうも釈然としない。

 私自身、以前から海外で現地化した和食をいただく機会も多かった。1980年代くらいまでは、たいてい「これは日本で食べるものとは違うけれど、そんな期待をしなければよいのだ」と自分に言い聞かせながら食べていたのを思い出す。

 一方、最近は現地の評判の高いレストランに招かれると、和の素材や調味料、あるいは和食の技法を使った様々なメニューに出合うことが多い。それぞれ大変おいしいのだけれど、どう見てもフランス料理そのものだったり、新オーストラリア料理と呼んだ方がいいフュージョン料理だったりする。

 こういう体験から、「そもそもグローバルな視点で眺めると、和食とは何なのか」という疑問は、私の中でも解がないまま存在し続けていた「気になること」の1つだったのだ。

 この疑問に対して、歴史的な背景と具体的な実践からの知見の両方で、1つの答えを出してくれる本が登場した。辻芳樹さんの書かれた『和食の知られざる世界』(新潮新書)という良書だ。

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「文化遺産登録で考えたWashokuの未来」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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